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★【沖縄ウッディフェア特集④】僕がここにいるから、この木を使う Uribou furniture・瓜田 一さんのそっと寄り添う優しい家具 

瓜田一さん
沖縄県産材の個性を生かしたスツール

 瓜田一さん(45)は千葉県出身で日本大学生産工学部建築工学科を卒業。沖縄県立芸術大学デザイン科大学院卒業後もそのまま沖縄で暮らし、屋宜政廣さんに師事して3年半、家具づくりを学んだ。「住宅設計の方向に進みたいなって思っていたが、建築とは違って、やはり自分の手で作れるのがいい」と思って家具の道を選んだ。
 インスタグラムで、愛犬レオン君や日々の活動とともに紹介されている家具は、自らプロフィルで紹介しているように、「まるっこくて、あったかい、そっとよりそう優しい家具」。
 沖縄の風土とおおらかさを生かしたデザインを意識している。「内地に比べるとふっくらしているが、やわらかな曲線を描く。それが沖縄スタイル」という確信がある。
 南城市の工房を訪ねると、沖縄産材が整然と並んでいた。リュウキュウマツ、ソウシジュ、クスノキなどを使いこなす。その魅力は「やはり表情が豊か。台風が多い沖縄の気象条件で、いじめられて、杢も入りやすい。節もいっぱいあるワイルドなものが多いが、僕がここにいるから、この木を使う。だから沖縄の木を使っていきたいと思う」と話した。

Uribou furniture
沖縄県南城市大里古堅1049−5

問い合わせ:
電話090-6859-6048
uribou.furniture.1212@gmail.com


※木工芸品が一堂に会する沖縄ウッディフェア(10月31日~11月3日)。個性的な作家たちが表情豊かな沖縄の木を使い腕を振るった作品を一覧できるまたとない機会となる。どれもストーリー性があり、語り掛けるような魅力がある。北はやんばるの森から南は那覇近郊まで各作家たちの拠点やショールームを訪ねた。

ユーモラスなネコの一輪挿し
ウインザー・スタイルの影響を受けたチェア

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