ニュース2025.09.21
木工芸品が一堂に会する沖縄ウッディフェア(10月31日~11月3日)。個性的な作家たちが表情豊かな沖縄の木を使い腕を振るった作品を一覧できるまたとない機会となる。どれもストーリー性があり、語り掛けるような魅力がある。北はやんばるの森から南は那覇近郊まで各作家たちの拠点やショールームを訪ねた。
沖縄県を代表する木工職人、金城オサムさん(68)の器には、沖縄の木のうま味が古酒のように凝縮されている。やんばるの森を望む沖縄西岸、喜如嘉海岸沿いに位置する大宜味村の工房には、艶やかに光る木の大皿や花を生ける器、コップなどが所狭しと並んでいる。使っている木の種類の多さに圧倒され、やんばるの造形の森に迷いこんだかのようだ。
「あれば何でも使っている。一番多いのは、センダン。ガジュマル、ヤラブ。県内では木目のいいヤラブ、県外はガジュマルがよく出ている。同じものをたくさん作ってきたが、これからはちょっと変わった物も作ってみたい」。直径1㍍を超える迫力満点の大皿も作っている。
ヤラブなどを旋盤で削って加工すると面白い木目が出てくる。枝分かれした幹、曲がった木など特に面白さがあるという。「ヤラブは硬くて加工が難しい。センダンやクスノキは加工しやすい」と木の加工の感触をかぎ分けるように語る。匠の技は、至高の域に達している。薄いコップや木の表面を残した器。どれも生命感がみなぎる。
2015年の第67回「沖展」で工芸部門の最高賞である「沖展賞」を受賞。
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