ニュース2026.06.05
ネット販売はいま大きな変革の時を迎えている。生成AIを使った住まいの新しい購買体験を提供しようと開発を進めているnatは昨年、インテリアコーディネーター専門スクールを運営している町田ひろ子アカデミーの事業を吸収分割により承継した。両者が一体となったnatの新発信拠点が、このほど東京都渋谷区神宮前に誕生した。インテリアと教育、デジタル・テクノロジーが融合した広さ約200坪(約660平方㍍)の空間では、アートギャラリーのある先端のオフィスと快適な学びの場を体験できる。同代表取締役社長の劉栄駿氏とnat上級顧問兼町田ひろ子アカデミー校長の町田ひろ子氏に聞いた。
大手ネットショップでも生成AIによるサービスが本格化している。AIエージェントが、人間に代わって商品の検索・比較から決済まで自律的にこなす「エージェンティックコマース」も始まろうとしている。
「欲しい家具をどこから探し、どうやって買うのか。一般消費者の購買体験を根本的に変えたい」。natの劉社長は、本紙新年号でそう語った。同社はAIスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」の開発・運営を中心に高精度な3Dデータ化技術を提供している。この技術をベースに、だれでも手軽に空間をデジタル化して、自分好みの空間が作れる住まいのサービスの実現を目指している。
スキャナットは、建設、不動産からリフォームまで幅広い業界で使われている。能登半島地震による被災住宅の計測などで威力を発揮し、警察、消防の現場調査にも活用されている。社会課題を解決に導く優れたコンテンツやソリューションを表彰する、東京都主催の「東京コンテンツ・ソリューションビジネスアワード」で大賞を受賞したほか、数々の賞に輝いている。
新オフィスでは、このスキャナット事業と、natが承継した旧株式会社町田ひろ子アカデミーの2つの大きな柱であるインテリアコーディネーター育成専門スクール「町田ひろ子アカデミー」、そして一級建築士事務所でありインテリアデザイン・コーディネートサービスを展開する「青山スタイル」の3事業が一体となってスタートした。
「人間が提案する価値、作る価値は、今後も高くなっていくと思う。例えば家具のレンタルや造作家具、施工会社やリフォーム会社のマッチングなど、AIではなく『だれかに相談したい』といったときにインテリアコーディネーターが必要となる。その価値と存在感を高めたい」(劉社長)。
教育事業に関しては、町田氏とともに、最先端のIT技術を活用できるインテリアコーディネーターの育成を目指している。町田ひろ子アカデミーのノウハウを生かした壮大な事業戦略がすでに新拠点で動き出している。
nat株式会社 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル3F 電話050・1780・7133
https://www.natincs.com/
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