ニュース2025.08.07
木材販売・加工の井上企画(福岡県大川市)は8月7日、自社で排出される家具製造の広葉樹端材と再生PLA樹脂(バイオマスプラスチック)を原料にした3Dプリンタ用フィラメント「マルイ・フィラメント」を開発、25日からテスト販売を開始すると発表した。インテリアや照明パーツ、プランターなどさまざまな活用が想定され、試作から小ロットの量産まで相談を受け付けるとしている。
同社によると、この製品は木粉20%と再生PLA75%で構成され、リサイクル率は95%。再生素材の課題である品質のばらつきを木粉との組み合わせで安定化した。
ウォールナット、チェリー、ホワイトオークなど樹種別に分別して製造し、天然木の持つナチュラルな風合いを再現するほか、心材と辺材、木目の濃淡など木材の色の違いを反映した製品ごとに個性のある色味など、木材本来の色合いを生かした着色剤不使用のナチュラルフィラメントを実現した。
同社ではノズル径0・4㍉で24時間以上の連続出力などの造形テストを繰り返し行い、安定した出力と繊細なディテールの再現が可能であることを確認しているという。
マルイ・フィラメントの販売は、公式オンラインストア「こふじ商店」で、内容量500㌘5000円(税・送料込み)。8月25日からのテスト販売では各色10個の限定販売となる。
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