連載2025.11.27
ひと昔前、ワンピースの色が、見る人によって、青に黒じまや、白にゴールドのしまに見えるという目の錯覚の話題がありましたが、ご存じですか。
私にとっては、どこをどう見ても白なのに、家族に聞くと「青だ」と、あり得ない答え。「目玉が水色の人は、私とは違う色を見ているのか!?」と、アメリカ人の夫の色彩感覚を疑いました。
今回はパントーン(Pantone)という会社のお話です。1950年にニュージャージーで生まれたこの会社は、小さな印刷店から始まり、後に世界中のビジネスに関わる会社になります。
前述のように、色認識は人によって異なる上、多くがデジタル化されている昨今でも、送付されたデータをスクリーンがどう解像するかで、明るい赤に見えたり、暗い赤に見えたりします。
1963年にパントーン社がPMS(パントーンマッチングシステム)という色見本を確立したため、商談時に遠方からでも、双方がPMS色見本を手元に置きつつ「13-1023 Peach Fuzzの色で」と、誤差なく色指定ができるようになったのです。
このパントーン社は、毎年「今年の色」を発表します。その年の世相やトレンドを反映している色で、アメリカのファッション、家具業界は、このパントーンカラーオブザイヤーをデザインに取り込むようにしており、私の取り扱うUttermostやCaracoleの家具のフィニッシュやファブリック、そしてショールームのアクセントディスプレーも、今年の色を意識したものが多くなります。
記憶に新しいところでは、毎年1色を選んできたにも関わらず、2021年のコロナ禍は、Ultimate Gray(灰色)とIllumination(明るい黄色)の2色を選び、「強さと希望」というメッセージを込めたパントーンカラー“ズ”オブザイヤーとなりました。
2025年は「世界のつながり、安らぎと、ハーモニー」の意で、Mocha Mousseという、クリーミーな茶色いムースのデザートのような色が選ばれ、ソファのファブリックなど温かみのあるモカカラーが多くみられました。
12月に次年のカラーが発表され、2026年はTransformative Tealという青と緑の中間のような色が有力視されています。美しい深い中間色が変革と再生の世相を反映するカラーとして選ばれるか、はたまた、違う色が選ばれるか注目です。
ともこ・ぼあまん 米Uttermost社とCaracole社の日本セールスレップを兼任。札幌出身。シアトル在住30+α年。米国のトレンドは二人の大学生の娘たちから仕入れている。アメリカ人夫と共に、Killer Whale(シャチ)をシアトルの海岸から探すのが最近のお楽しみ。
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