ニュース2025.12.16
シモンズ(東京都港区)は12月15日、慶応義塾大学理工学部の満倉靖恵教授と「ベッドの角度が睡眠に与える影響」について共同研究を実施したと発表した。
同社によると、この研究はシモンズの次世代型電動ベッド「シムレストプラス」を用いて行われた。シムレストプラスはベッド本体が斜めに昇降する新たなモーションによる独自の角度調整機能を備え、2024年7月に発売された。
検証は今年4月17日から5月17日に慶応大の宿泊施設で被験者6人にベッド6台を使って1人あたり7日間の睡眠データを計測、フラットベッドとの比較などが行われた。
その結果、被験者からは「これまでに寝たことのないような心地良さで眠りにつけた」、「心地良く、慣れてくるとベッドに寝た瞬間に眠れた」などの回答があり、高評価だったという。
最適な角度については各自のポジションの好みの違いがあり、角度の有意性は統計学的な参考値とされた。
ベッドの角度が内臓の負担を減らし睡眠の質を高める
◇満倉教授のコメント これまでベッドの良否についてはスプリング(コイル)の硬さが、主に議論されてきた。しかし、それだけではなく、ベッドの角度自体を変更させることでさまざまな効果があると考えられる。
仰向けで寝ると腹部の臓器が横隔膜を押し上げ、肺が十分に広がりにくくなる。ベッドを少し傾けるだけで横隔膜の動きが改善し、肺の下の方まで空気が入りやすくなる。これは睡眠時無呼吸症候群の予防や、酸素取り込みの改善に役立つ。
平らに寝ると血液が心臓に多く戻り、心不全の方や高齢者では負担になることがある。
頭側を少し上げると静脈還流が適度に減り、肺うっ血や夜間の息苦しさを軽くすることができる。加えて消化管にも効果がある。
横になると胃酸が逆流しやすいが、角度を少しつければ重力の効果で逆流を防ぎ、胸やけや夜間の咳を抑えることができる。
また神経系の観点では、呼吸が安定することで副交感神経が働きやすくなり、より深い眠りにつながることが分かっている。
つまりベッドの角度を少し起こすだけで、肺・心臓・胃の負担を減らし、自律神経を整えて睡眠の質を高めることにつながる。これは医学的にも非常に合理的な工夫といえる。
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