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★ウッドデザイン賞2020 受賞作品191点が決まる

受賞作品の一部。(上段左から)池袋西口公園 GROBAL RING CAFÉ、奈良県コンベンションセンター、高畠屋内遊戯場もっくる、木籠。(下段左から)樹木から生まれた マスク&フォレストミスト、木硯、1964東京オリンピックゆかりの木プロジェクト、世界的に価値の高いクラフトジンの商品化を通じた里山との関係構築

 国土緑化推進機構は10月14日、木で暮らしと社会を豊かにする製品や取り組みを表彰する「ウッドデザイン賞」の本年度の受賞作品191点を発表した。今回選ばれたのは建築・空間分野が90点、建材・部材分野7点、木製品分野55点、コミュニケーション分野30点、技術・研究分野9点となっている。
 今後、191点の中から最終審査を行い、最優秀賞(農林水産大臣賞)1点のほか、優秀賞(林野庁長官賞)、奨励賞(審査委員長賞)、特別賞(木のおもてなし賞)それぞれ数点が選出され、12月11日に発表が予定されている。
 「ウッドデザイン賞2020」受賞作品一覧(部門・分野別)は https://prtimes.jp/a/?f=d38742-20201014-2569.pdf


★家具分野からも多彩な作品

 ウッドデザイン賞2020選ばれた作品のうち、家具関係の木製品は次の通り(カッコ内は出品者)。
 【ライフスタイルデザイン部門】
 ◆木製品分野(家具)
 ▽Guideline System FULL NELSON(九銘協・福岡県、ウエキ産業・同)
 ▽建具屋の腰かけ(椎名建具店・千葉県)
 ▽木林(きりん)・日本の森のスツール(フォレストヴォイス・東京都、匠・新潟県)
 ▽モクダイ001(宮城島崇人建築設計事務所・北海道)
 ▽HERA CHAIR(匠-TAKUMI・新潟県)
 ◆木製品分野(オフィス・施設用家具)
 ▽天竜杉を活用したベンチ「stripe」シリーズ(飛騨産業・岐阜県、浜松市林業振興課森林・林業政策グループ・静岡県)
 ▽flow(KIJIN・東京都、ソーケン製作所・同)
 【ハートフルデザイン部門】
 ◆木製品分野(家具)
 ▽obon table / Table for the Blind by the Blind(みのり・埼玉県、平井百香・宮城県、細田真之介・東京都)
 ▽ランドセルスツール(ヒノキクラフト・静岡県)
 ▽東濃檜、高さ調節すのこベッド(ディノス・セシール・東京都、アオキウッド・岐阜県、友和商会・大阪府)
 ▽田所さんの丸いす、ひのき(小高坂更生センター・高知県)
 ▽国産ひのき天然木すのこベッド(ディノス・セシール・東京都、チヨダコーポレーション・広島県)
 ▽マッシブスツール(幸光家具・熊本県)
 ◆木製品分野(オフィス・施設用家具)
 ▽Toyama furniture 木と人(ウッドリンク・富山県、米三・富山県、ESOLA FACTORY・石川県)
 ▽TOPpingBoard(KIJIN・東京都)
【ソーシャルデザイン部門】
 ◆木製品分野(家具)
 ▽Mori:toチェア(オークヴィレッジ・岐阜県、群馬県利根郡みなかみ町・群馬県)


★作品の物語性など目を引く

 審査委員会の赤池学委員長の総評は次の通り。
 ウッドデザイン賞も6回目を迎え、デザインクオリティが年々上がっていることを実感しています。
 建築・空間分野ではCLTのような新たな建材を使いつつも、シンボリックな空間的特徴や優れた機能性を有したものが選ばれました。
 木製品分野ではなぜこの製品であるべきだったのか、という作品の持つ物語性や生活者の使い勝手をイメージした細部のつくりへのこだわりがあるものが目を引きました。
 本賞を通じて、事業者、各種団体、デザイナー・設計者、そして自治体・地域の方々のさらなる協働が生まれ、次のウッドデザイン賞開発につながる「好の循環」が生まれることを願っています。

昨年の表彰式、展示の様子

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