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岩倉榮利が残したもの㊥ 教育への情熱 背景にアジア台頭の危機感

「晩年は教育論を交わすことが多かった」と振り返る大澤氏

 7月17日に亡くなったデザイナーの岩倉榮利氏は、4月にインテリアデザインの専門学校「ICSカレッジオブアーツ」の校長に就任した。病魔に侵されながら死の直前まで、教育に情熱を注いだ。岩倉氏はなにを残そうとしたのか。
 福島県の郡山デザインセンター(KDC)でバウハウスデザインを学んだ岩倉氏は、1968年にICSに入学、1970年に同校を卒業して以降も同窓会の会長や理事を務めるなど同校との縁を絶や…

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