連載2026.09.24
挽物所639(静岡市清水区)は、タカスガクデザインアンドアソシエイツ(福岡市南区)と共同で、アトリウム特別企画FOCAL POINTブースに「挽物技術」による製品を展示した。
同社によると、ろくろや旋盤を使って円形状の部材を削り出す挽物は、通常真円となるが、デザイナーの視点で円柱を反転させて左右非対称のスツールを作ったのが3年前。
ただこれだと材料を多く使い高額になるため、もっと多くの人に製品を届けたいと製造コストとスピードを考えて、1年前にモンスツールを作った。そして今回、新作としてモンスツールをつなげたベンチと、サイドテーブルを発表した。
これらは丸く削った棒を組んでいくので、強度を持たせるためには0・1㍉単位の精密さが求められ、シンプルな中に高度な技術が詰まっているという。
今回展示された製品は次の通り。
◇モンスツール、モンベンチ=挽物技術によって生まれた円形状の部材のみによって構成されたスツール。構造の基準となるフレームが「門」の形に似ているため名付けられた。
◇ピーディーサイドテーブル=旋盤で削り出された2本の脚が上下反転し、互いに支え合う形状。ベットサイドやソファー脇で使いやすいコンパクトサイズ。
◇ヌースツール=ろくろで削り出された円柱から、同一形状の三角形2つを切り出し、上下反転してつなげたスツール。
◇オットスツール=ottoはイタリア語で「8」の意味。一見単調に見える円柱形状の中に、8度傾いたラインがリズミカルに浮かび、空間にさりげなく主張するアクセントになっている。
◇クアッドスツール=ろくろで削り出された円柱を縦4つに分割し、反転させて組み合わせたスツール。一見単純に見えるプロポーションのなかにデザイナーのこだわりと職人技術の高さ、さらに挽物の新たな可能性を秘めているという。
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