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★戦争の対極にある「ちゃぶだい」——元イスラエル兵が家具職人になった理由

 なるかわしんご作「ダニーさんのちゃぶだい」(イマジネイション・プラス社刊)という絵本がいま静かなベストセラーになっている。この絵本のモデルになったダニー・ネフセタイさんは1957年イスラエル生まれ。イスラエルといえば今年2月、米国と共にイランに攻撃を仕掛けた当事国だ。和平交渉が続く中、ホルムズ海峡の“封鎖合戦”で、エネルギー価格高騰や、家具業界でも塗料など石油化学製品の供給不安が高まっている▼ダニーさんは子どものころから「祖国は四方を敵に囲まれている」という教育を受け、18歳で徴兵になった時、敵と戦い国を守るためパイロットになる訓練を受けた。兵役を終え、彼は旅に出て日本にやって来た。そこで体験したのはイスラエルでは「敵」とされてきた国の人と話をするうちに仲良くなった。そして敵なんてどこにもいない。どの人にも愛する人がいて、かけがえのない命があるということに気付いたという▼いまダニーさんは木工職人として埼玉県皆野町の「木工房ナガリ家」で注文家具を製作している。なぜ家具職人になったのか聞くと「家具づくりは戦争・破壊とは対極にある。みんなが共に座って語り合える家具を作ろうと思った」というダニーさんの言葉がうれしくて筆を執った。(W)

※5月20日付家具新聞「自私寸評」より
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