ニュース2024.02.29
日本デザインコミッティー主催の「世界を変えた日本の木の椅子―HIROSHIMA」展が4月15日まで銀座松屋で開催されている。
この催しは、プロダクトデザイナーの深澤直人氏とマルニ木工(広島市佐伯区)が2008年に発表したダイニングチェア「HIROSHIMA」を紹介するもので、実⼨大の模型やパーツ、マルニ木工の製造工程の写真などを交えて展示されている。
日本デザインコミッティーによると、HIROSHIMAは工芸の工業化を目指したメーカーの精緻なものづくりが生かされ、工芸的な手のぬくもりと清浄さを感じさせる製品。アップル本社で数千脚使用され、G7広島サミットにも採用されるなど、世界から注目を集める日本の木の椅子になった。
第787回デザインギャラリー1953企画展「世界を変えた日本の木の椅子―HIROSHIMA」は、松屋銀座7階のデザインギャラリー1953で4月15日まで開催中。
会期中、深澤氏と山中洋マルニ木工社長によるデザインサロントークも予定されている。詳細は日本デザインコミッティー・ウェブサイト。
マルニ木工との出会いで実現
◆深澤直人氏の話 ずっといい木の椅子をデザインしたいと思っていたが、木の椅子をデザインすることは簡単なことではない。マルニ木工との出会いがその思いを実現させた。マルニ木工の複雑な形に削り出す加工技術を体感して、無垢の木を彫刻のように削り込んだ工芸的な椅子をデザインしようと思った。デザイナーと作り手の思いが重なり生まれたHIROSHIMAは、わたしとマルニ木工の中で思い入れの強いアイコン的存在になった。
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