視点2023.09.14
「GOOD LIFEフェア」に、予想をはるかに上回る3万5000人が来場した。土日は来場受付の前に、一般来場者の長蛇の列ができた。試食コーナーや有名人を招いたセミナー、子どもが遊べるスペースなど人だかりができていた。
家具・インテリアが出展した住まいの展示エリアのほかにも、化粧品や健康商品のエリアでは、環境への負荷をできるだけ減らそうと考えられた製品や、アップサイクル製品などの出展が目立った。その商品の背景にあるコンセプトやものづくり、流通に関する考え方は、とても参考になった。
この展示会に出展する意義について考えた。
「GOOD LIFEフェア」は、BtoBのビジネスも行われているが、基本はBtoCだ。これだけ多くの一般来場者、そして、SDGsや環境を考えたさまざまな出展者が集まる機会をどう生かすか。
この展示会に出展する意義はここにあるのではないか。つまり、消費者が商品を選ぶ選択肢に「地球環境への貢献」を浸透させること。それが未来への投資となるということ。価格の安いA製品、価格は少々張るが環境への負荷やリサイクルを考えたB商品。どちらを選ぶか迫られた時に、迷わずBを選ぶという商品選択行動をいかに広げていくか。それが50年先、100年先まで長く使える家具の良さを知ることにつながることは。間違いない。
家具・インテリアだけでなく生活全般にわたる製品が集まる「GOOD LIFEフェア」は、地球環境への貢献に取り組む他業界との交流を図りながら、持続可能性を考えた家具業界の木材利用とものづくりを、ワークショップなどを通して消費者に直接訴えるチャンスとして活用することができるだろう。
こうした展示会を通して、環境を考えた商品選択行動をいかに浸透させていくか、他業界との交流を深めながら考えていきたい。