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★家具デザインから販売まで学ぶ IKASAS DESIGN、長岡造形大学と産学連携プロジェクト

 IKASAS DESIGN(横浜市中区)は、長岡造形大学(新潟県長岡市)とのプロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトを6月からDINOS CORPORATION(東京都中野区)と共同でスタートした。プロジェクトではデザインだけではなく企画から製造・販売に至るまでを学ぶ機会を学生に提供することで、実際の生活者ニーズに寄り添った「売れる」ものづくりができるプロダクトデザイナー育成を目指すとしている。
 同社によると今回の産学連携プロジェクトには、長岡造形大学の地域協創演習を履修する造形学部プロダクトデザイン学科の学生13人が参加する。課題は、ディノスで販売できる「衣類収納家具」または「玄関収納家具」のデザイン提案で、県内で生産・産出される素材を取り入れることや、地元メーカーで生産できる製品であることが条件。
 今月スタートした第1フェーズでは、同社やDINOS CORPORATIONによる講義が行われ、その後、学生によるプロダクトの企画・デザイン案のプレゼンを経て、通販ブランド「ディノス」での販売を目指して選考が行われる。
 11月からの第2フェーズは任意参加で、デザインの最終調整や試作、販売に向けたプロモーション立案などが予定されている。デザインが採用された学生は、価格やターゲット、素材、構造、品質など、さまざまな制約のある商業ベースでのものづくりを通して、製品が実際にユーザーの手元に届くまでの流れを経験してもらうことで、学生のクリエイティビティと、社会に出てから企業に求められることのギャップを縮め、すぐに活躍できる人材育成を目指す。
 また大学に近い燕三条エリアは、ものづくりの町として知られており、今回採用となるデザイン案の試作・生産は地元メーカーに依頼する予定。それにより新潟のものづくりの課題リサーチや、学生が持つアイデアや発想を地元・新潟と連携させ、持続可能なものづくりのサイクルを次の世代へ繋げる環境を整え「ものづくりのまち燕三条」と「デザインのまち長岡」として地元でのものづくり活性化も目指すとしている。

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