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★寝具、肌触りや保温性重視 マイボイスコム調査 布団派45%、ベッド派52%

 伊藤忠グループの調査会社マイボイスコム(東京都千代田区)は4月1日「寝具と睡眠」に関する調査結果を公表した。それによると、睡眠に「満足」「不満」がそれぞれ4割弱。また布団で寝る人45・2%。ベッドは52・2%に分かれた。

 睡眠に「不満」「満足」各4割弱

 調査は3月1日~5日にインターネットで実施され、10代から70代までの男女1万81人が回答。特に40~60代が74%を占めた。
 項目別の回答状況は次の通り。
 ◆1日の睡眠時間=7時間以上と答えた人は4割強。70代や女性10~20代が各50%台。「5時間以下」は2割強で、50代が高い傾向となった。
 就寝時刻は23時台、24時台が最も多く、23時前に寝る人は約26%、男性や60・70代で高くなっている。24時以降に寝る人は4割強で、男性10~30代ではそれぞれ50%台を占めている。
 ◆睡眠への満足度=「満足」「やや満足」という回答が合わせて4割弱。高年代層の比率が高く、60代で4割強、70代で55%となっている。
 また「不満」「やや不満」も合わせて4割弱。女性30~50代が高い傾向。睡眠時間が7時間以上の人や、24時前に寝る人は、満足している人の比率が不満な人より高かった。

 33%が「眠りが浅い」と悩み

 ◆睡眠についての悩み・不満(複数回答)=「眠りが浅い」が33・2%、「疲れがとれない」「睡眠時間が足りない」が各26%台、「トイレが近い」「夜中に目が覚める」「昼間に眠くなる」「なかなか寝つけない」「朝すっきりと起きられない」がそれぞれ2割弱だった。
 性・年代別での1位は、男性10~30代や女性10~20代が「睡眠時間が足りない」、男性40代や女性30~40代では「疲れがとれない」、男性50~60代や女性50~70代は「眠りが浅い」、男性70代では「トイレが近い」となっている。

 こだわり寝具トップは枕

 ◆布団派・ベッド派=布団で寝る人は45・2%。ベッドは52・2%、10―20代では6割強で他の年齢層より高くなっている。
 ◆寝具類のこだわり度=「こだわりがある」「まあこだわりがある」が合わせて3割。女性高年代層で高く、男性10―20代は低い。また「こだわりはない」「あまりこだわりはない」は合わせて4割強だった。
 ◆こだわって選んでいる寝具(複数回答)=枕が35・6%、掛け布団、マットレスがそれぞれ2割前後。まくらは高年代層、掛け布団は女性60―70代で比率が高くなっている。
 ◆寝具選定時の重視点(複数回答)=「肌触り」「保温性、暖かさ」が各40%台で最も多く、「価格」34・7%、「軽さ」「弾力性、硬さ」がそれぞれ3割弱だった。肌触り、素材、デザイン、手入れのしやすさ、洗いやすさなどで女性の比率が高くなっている。

 枕などにさまざまな工夫

 このほか「快適な睡眠のために工夫していること、気を付けていること」を聞いたところ3582人が回答した。主な回答は次の通り。
 いびきをかきやすいので、体を横向きにして寝る(男性32歳)▽快適な枕がないので自分でタオルなどを重ねて調節している(男性35歳)▽寝相が悪く、よく寝返りをうつので大きめで柔らかい枕を愛用している。枕専門店でオーダー作成した(男性42歳)▽暑い時は保冷剤を枕に敷いたり、アイマスクを付けて視界を暗くしたりしている(男性51歳)▽髪が寝ているとき摩擦や乾燥などするので枕カバーはシルク素材を使っている(女性29歳)▽肩が凝るので首や肩に負担のかからないような枕を使用している(女性39歳)▽寝る前、1時間前からスマホ、パソコンは見ない(女性49歳)▽冬は寒いのでフリースのマフラーのようなものを首や頭に巻いて温かくして寝ている(女性61歳)。

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