ニュース2026.05.10
木製家具を主力に企画・製造・販売を行っている平成(福岡県三潴郡大木町)は5月8日、棚板や引出しを自由に配置できる新しい発想の収納ユニット「CASSETTE(カセット)」を開発、6月1日から販売を開始すると発表した。
同社によると、開発は福岡県の家具開発支援事業として実施され、同社と九州産業大学芸術学部、RoomClip住文化研究所、IKASAS DESIGNが協力して進められた。
新製品の特徴は、引き出しのレールが着脱式で、収納する物の大きさや高さに合わせて、ユーザー自身が六角レンチを使って取り外し、付け替えができること。高さの異なる4種類のボックスユニットを付け替えて、さまざまな収納物や生活シーンに対応できる。
ボックスユニットの前板は、オーク、テラコッタ、グレーの3色から選べ、使用する人や収納物の種類を視覚的に分けることができる。
開発に当たって平成では、福岡県工業技術センター・インテリア研究所が実施する製品企画力高度化支援事業(NIKAWA)に参画した。参加企業ごとに開発グループを編成して、設計から試作、製品化までを一貫して支援するもので、インテリア研究所および九州産業大学芸術学部のディレクションを受け、仕様書づくりの段階で「ときめきながら整う暮らし」というコンセプトを具体化していった。
また住まいや暮らしのトレンド、消費傾向を分析する研究機関RoomClip住文化研究所から提供されたネット投稿データと分析を取り入れ、暮らしの実態や子育て世帯の声に向き合って企画を進めたという。
その後のデザイナー公募でIKASAS DESIGNが加わり、デザイン性を保ちながら暮らしに合わせて構成を変えられる収納、使う人の変化に合わせて使い方を変え続けられる構造が形作られていった。
平成では「ときめきながら整う暮らし」を軸に、今後も暮らしに寄り添う家具の提案を続けていくとしている。
新しい収納で暮らしを整え、生活を楽しむ
IKASAS DESIGN取締役でプロダクトデザイナーの佐々木章行氏の話 一般的な引き出しに使用される金属製のスライドレールではなく、樹脂製の着脱式レールを採用することで、自由度の高さを得るとともに、コストカットも実現した。また、収納でありがちな奥の物が取り出しにくいという問題は、引き出し自体を軽量化し、全て引き抜いて単体で持ち運びができる仕様にすることで解消した。使う人のクリエイティビティが加わって完成する新たな収納の形が暮らしを整え、生活を楽しむきっかけになればと思う。
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