ニュース2026.05.01
飛騨産業(岐阜県高山市)は4月30日、同社代表取締役会長で日本家具産業振興会の会長を務める岡田贊三氏が春の叙勲で旭日中綬章を受章したと発表した。同社によると岡田氏は、日本家具産業振興会会長として家具業界の発展に寄与してきたことに加え、1920年創業の木工家具メーカー飛騨産業の経営者として、持続可能なものづくりの実践や家具職人の育成、地域貢献に長年取り組んできた功績が認められ、今回、産業振興功労として授与となった。伝達式は5月13日皇居で予定されている。
岡田氏は2020年に日家振会長に就任し、業界連携の促進や海外発信の強化、合法木材の利用促進、家具職人の育成、およびSDGsに関する取り組みを強化するなど、日本の家具産業の国際的な認知拡大や価値向上に貢献してきた。
これまで廃棄されていた木材の「節」に着目し、01年には節を意匠として生かした「森のことば」シリーズを発表。これにより節を欠点とする業界の常識を覆し、節を木の魅力へと転換する取り組みを浸透させた。
さらに、家具には不向きとされてきた杉を活用するため圧縮技術を導入、05年にはミラノ・トリエンナーレでイタリアのデザイナー、エンツォ・マーリ氏との協働による「HIDA」シリーズを発表し、国際的な評価を獲得した。
23年には小径木の多い国産広葉樹の利用拡大に向け、地域資源である温泉熱を活用した木材乾燥室を新設。これにより国産材の活用促進と地域雇用の創出、CO2排出量の削減、森林資源の循環に寄与している。
また木工職人の育成と次世代への文化継承にも力を入れ、飛騨職人学舎を14年に設立し、これまでに34人の家具職人を輩出している。
今後も日本の家具産業発展に力尽くす
岡田贊三氏の話 このたびは旭日中綬章という身に余る栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。これもひとえに、社員をはじめ、家具業界に携わる多くの皆さま、ならびに日ごろより支えてくださっている関係各位のご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。
家具業界に携わる中で、これまでの経験を生かし、自社の再建に取り組むとともに、資源の有効活用や人材育成、業界団体での活動を通じて日本の家具産業の発展に努めてまいりました。今後も地域の木工業および日本の家具産業の発展に貢献してまいります。
◆岡田贊三(おかだ・さんぞう)氏プロフィル
1943年7月25日岐阜県高山市生まれ。68年富士屋入社、69年社長就任。87年飛騨産業非常勤監査役。95年バロー副社長。95年遊朴館館主。99年バロー退任。99年飛騨高山テディベアエコビレッジ共同経営。2000年飛騨産業代表取締役社長。20年日本家具産業振興会会長。21年から飛騨産業代表取締役会長。
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