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★木材原産地をコードで確認 土井木工、MOCTION企画展に「TRACEABLE TREE」出展

原産地コードが刻印されたソファベンチ。クッションはアベマキの枝や端材を原料とした草木染めテキスタイル
キクイムシが木を食べることにより菌が広がり「ナラ枯れ」が発生

 土井木工(広島県府中市)は3月12日、国産木材の魅力発信拠点MOCTION(東京都新宿区)で13日から開かれる企画展「広島県庄原市の林業」に、アベマキを素材とする家具製品を出展すると発表した。
 同社によると、展示されるのは広島県庄原市の森から採れたアベマキを素材としたソファベンチやサイドテーブルで、クッションにはアベマキの枝や端材を原料としたオリジナルの草木染めテキスタイルを使用しているという。
 製品には使用された木材の原産地を確認できるコード「TRACEBALE TREE」が刻印され、専用のWEBサイトでコードを入力すると、その家具の生まれた地をたどることができる。
 広葉樹の山林には手入れが行き届いていない森が多くあり、キクイムシが木を食べることにより菌が広がるナラ枯れ被害も発生している。このため同社では木を使うことで資源を循環し、虫の被害を防ぐサイクルを目指しており、TRACEBALE TREEシステムで木の原産地を知ることで、日本の森が抱える課題を知ってもらうきっかけとなればとしている。
 企画展では、広島大学の事業構想・庄原市の森林づくりプランをはじめ、土井木工など市内外の事業者による木材利用例などが紹介される。会場は国産木材の魅力発信拠点MOCTION(東京都新宿区西新宿3―7―1、新宿パークタワー5階)で、会期は3月13日から25日まで。休館日は祝日を除く水曜日。詳細はhttps://moction.jp/。

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