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★Survey01:NEW TRADITION ピアノ塗装の技術を再現 カリモク家具

段差をつけた「Bi-Level Block Table」と「Window Chair」。光の入り方による見え方の違いやリフレクションの効果も意識している

 カリモク家具は1月10日、米ロサンゼルスを拠点に活動するデザインスタジオWAKA WAKAをリサーチャーに迎えてデザインされた家具を東京都港区西麻布のKARIMOKU RESEARCH CENTERで発表した。「Survey01:NEW TRADITION」として3月28日までイベントを開催している。
 ニューヨークのデザインスタジオ、Lichen(ライケン)によるソファを展示している「Karimoku Re:issue by Lichen」も併催している。
 「Survey01:NEW TRADITION」は文字通り「伝統」に焦点を当て、同社内で埋もれつつあったピアノ塗装と呼ばれる「ポリエステル樹脂磨き塗装」の技術をデザインに取り込んでいる。低座の暮らしに慣れていないアメリカ人にも使ってもらえるような座イスもデザインした。WAKA WAKAを主宰する奥田慎一郎氏は「日本と米国の生活様式のギャップによって生まれるテンションから、いろいろなアイデアが生まれた」という。同社から提案されたピアノフィニッシュを見た時に驚かされ、テーブルに使ってみようと決めてからデザインに入った。「いろいろな問題もあったがそれを解決する過程で新しいデザインが出てきた」と天板に段差を付けたテーブルを紹介した。
 千利休の妙喜庵「待庵」をインスピレーションにデザインされた茶室も展示されている。

奥田慎一郎氏
千利休の妙喜庵「待庵」をインスピレーションにデザインされた茶室
機能的な座布団も披露された

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