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★伝統と新しい沖縄のものづくりを紹介 7月23日から伊勢丹新宿店

LEQUIO
桑江良寿

 沖縄県は、特有の文化や伝統を継承しながら進化する沖縄のものづくりを紹介する展示会「ISETAN OKINAWA EDIT―沖縄インディーズ―次世代×新解釈のものづくり」を7月23日から伊勢丹新宿店で開催すると発表した。
 同県によると、この催しは沖縄で生まれ育った作り手や、県外から移住して制作活動を行っている次世代を担う工芸・ファッション作家による、沖縄を新しい解釈で捉えた作品が紹介される。
 会場では次の10ブランドの製品展示が予定されている。
 ◆LEQUIO(レキオ)=代表の嘉数義成氏を中心に染色に使われる植物「琉球藍」を育てながら、沖縄発のリゾートウェアを展開している。今回、南国生まれのウェアを中心に、彩り豊かなリネンシリーズと琉球藍で一点一点染めた作品を出展。
 ◆本田星陶所(ほんだせいとうしょ)・本田伸明=大阪生まれの陶芸家・本田 伸明氏は、18歳で沖縄に移住し沖縄県芸術大学で陶芸を学ぶ。深い色合いと凛とした潔い佇まいが魅力的な代表作「ブルーシルエット」シリーズを中心に、従来の「やちむん」の概念を覆すオリジナリティーあふれる作品が集合する。
 ◆西石垣友里子(にしいしがき・ゆりこ)=沖縄県石垣島生まれ。現在は沖縄本島を拠点に活動する木工作家。生まれ育った沖縄の木にこだわりながら、木が持つ生命力をそのままに素材と対話しながら形をつくる。今回、フラワーベースを中心に個性あふれる作品を展開。
 ◆戸村勇気=幼い頃より親しんだマンガ、アニメなどのポップカルチャーや、恐竜や廃墟、鉱物、天体などからインスパイアを受けた作品を制作。今回は「美少女陶芸」シリーズを中心に、伝統工芸に新しい解釈を融合させたユニークな作品を出展。
 ◆Kot'oli(コトリ)=沖縄本島の北西約9㌔㍍にある離島、伊江島にある工房で、一度途絶えかけた琉球式アダン葉帽子の技法を継承し、守りつなぐために活動している。編み手の個性が光る帽子多数を出展。
 ◆KIZUKI OKINAWA(キズキ・オキナワ)=沖縄県産木を使った筆記具ブランド。木目や色を生かした美しく温かみある手触り、手になじみ、使い込むことで心を豊かにしてくれるペンを制作している。
 ◆nakamurakenoshigoto(ナカムラケノシゴト)=2018年に沖縄に移住した中村桜士、ナカムラサトミの両氏が南城市で陶器を中心に木工や革製品などさまざまな製品を制作。今回は「おじさんたち」が物語を紡ぐ、人気の陶像「おじさんコレクション」を出展。
 ◆上江洲安龍(うえず・あんりゅう)=沖縄県立芸術大学を修了後、作家として琉球漆芸を学びながら制作活動をしている。漆、螺鈿など沖縄に伝わる伝統技術をベースに、若手作家ならではモダンさを兼ね備えた作品を制作。会場では螺鈿の箱ものやアクセサリーなどの販売を行う。
 ◆桑江良寿(くわえ・よしひさ)=沖縄市生まれ。県内の大学、工房で陶芸を学び、沖縄で出土する原料「クチャ」の特性を活かした植木鉢づくりを探求している。南国の力強い植物に負けない個性豊かな植木鉢を展開。
 ◆琉球ガラス工房glass32=沖縄県工芸士(伝統工芸士)に認定されている具志堅充氏が、2014年に沖縄県名護市に設立した。琉球ガラスの原点である、廃ガラスを再生原料に利用。命を吹き込まれ、新しく生まれ変わった器が並ぶ。
 ISETAN OKINAWA EDITの会期は7月23日~29日。会場は伊勢丹新宿店本館5階センターパーク/ザ・ステージ♯5。詳細は同展特設サイト
 会期中の26日には、伊勢丹新宿店が立地する新宿通りを中心に新宿駅東口、西口一帯で「第22回新宿エイサーまつり」の開催が予定されている。

西石垣友里子
Kot'oli
上江洲安龍

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