ニュース2025.02.12
「知成さんがいなかったら、日本家具産業振興会はなくなっていたかもしれない」
日本の家具産業の大黒柱とも言える存在だった日本家具産業振興会前会長・カリモク家具取締役相談役の加藤知成氏が昨年10月20日に亡くなった。享年86歳だった。
年を越して1月7日、雪が降り積もる岐阜県高山市の飛驒産業を訪ね、加藤氏亡き後の業界の行く末について、日本家具産業振興会の岡田贊三会長にうかがいに行った。折しも東京国際家具見本市(IFFT)を会場開催からファクトリーツアー形式へと転換を図ろうとしている時だった。
岡田会長は2016年に日家振の副会長に就任した。「その時も、私は新参者でしたから、業界をリードしていくことなど全く思わなかった」という。高山にやってきた加藤氏から「引退するから会長を引き継いでほしい」と言われた時も、最初は断ったが「頼んだよのひと言で帰られた(笑)」。転換期を迎えようとしている業界の行く末を、飛騨産業を復活させた改革の手腕に委ねたに違いない。
「家具メーカーとして何を目指すのかという知成さんの本質論は、非常に印象に残っています。飛騨の展示会にも必ずいらして、他にもいろいろなところをまわられて、すごい方だと思っていました」と岡田会長はその人柄を振り返る。
加藤氏と話すと時折、禅問答のように問いかけ、じっと目を見ながら相手の返事を待つ独特の間があった。
「とても知識の深い方だと思います。そして、小売店さんをはじめ、現場を熱心に見ていらっしゃいましたね」
加藤氏は09年に日本家具産業振興会会長に就任した。メサゴ・メッセフランクフルトとのパートナーシップの下でIFFTは一時、日本の各産地が集まり競演が繰り広げられるほど盛り上がりをみせたことがある。
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