ニュース2025.07.03
一条工務店(東京都江東区)は7月1日、全国の男女1034人を対象に今春実施した「自宅のインテリアに関する意識調査2025」の調査結果を公表した。
それによると、自宅のインテリアで重視することの1位は「居心地の良さ」だが、自身に「インテリアのセンスがない」と思っている人は約6割で、「理想のテイストを実現できていない」という人が7割以上にのぼることが分かった。
調査は4月26日から5月6日までオンラインでのアンケート方式で行われ、有効回答数は1034サンプル(男性438人、女性596人)だった。年齢は30代328人が最も多く、次いで40代242人、50代201人、60代136名、20代102人などとなっている。
主な質問項目と回答は次の通り。
◆「自宅のインテリアにどの程度こだわっているか」を尋ねたところ「こだわっている」と回答した人は24・7%、「とてもこだわっている」(6・4%)を合わせると約3割となった。
◆自宅の中で最もインテリアにこだわっているエリアは、6割以上の人が「リビング」と回答。次いで玄関(7・5%)、ダイニング(6・5%)、寝室(5・9%)、キッチン(5・6%)の順だった。
◆「自身はインテリアのセンスがあるか」を聞くと「あまりないと思う」が47・4%、「全くないと思う」12・8%で、インテリアセンスに自信がない人が約6割いることが分かった。
◆インテリアを選ぶ時に参考にするものを尋ねたところ、インスタグラムが4割以上で最も多く、雑誌(30・9%)、ユーチューブ(29・8%)の順となった。
◆「家具はどこで買うか」という質問には「家具・インテリア専門ショップ」が6割以上で最も多く、次いで「家具ブランドの実店舗」、「生活雑貨店」、「ホームセンター」という回答がそれぞれ約3割だった。
◆自宅のインテリアの満足度を点数で答えてもらったところ、約3割の人が「40点以下」と回答した。
◆自宅のインテリアで悩んでいること・困っていることは、「生活感が出てしまう」という回答が約半数で最も多く、物が多い(42・5%)、色やテイストの統一感がない(26・2%)という回答が続いた。
◆自宅のインテリアに近いテイストを、ナチュラル/北欧風/シンプル/モダンなどの選択肢から選んでもらったところ、全年代で「ナチュラル 」という回答が最も多く4割以上となった。
◆「現在の自宅のインテリアは、理想のテイストを実現できていますか?」という問いには「実現できていない」39・3%、「(妥協した部分が多く)どちらかといえば実現できていない」が33・3%で、合わせて7割以上の人が理想のテイストを実現できていないと回答した。
◆自宅のインテリアで重視することを聴くと、「居心地の良さ」が最も多く約7割。次いで「使いやすく機能的なこと」(64・8%)という回答が続いた。
◆部屋の模様替えをどれくらいの頻度でするかという問いには「不定期」が約3割だった。また、模様替えをすることがあるという616人に、その理由を尋ねると「気分転換したくなった時」という回答が最も多く、約半数を占めた。
見た目と実用性の両立を目指す
今回の調査結果に対してルームクリップ住文化研究所主任研究員の水上淳史さんは次のようにコメントしている。
「ナチュラル」というインテリアのスタイルは、この10年間ですっかり定番化しています。ただ、SNSの投稿データを分析してみると「ナチュラル」というタグと一緒に「モダン」「和風」「北欧」といった、他のインテリアスタイルのタグが併用されているケースが多く見つかります。つまり「ナチュラル」をベースとしながら、好みの家具や雑貨を取り入れ部屋づくりを楽しんでいるということです。
こうした“自分らしさ”を反映したインテリアが広がる一方で、それを支える基盤として「片付けやすさ」や「家事のしやすさ」への関心も引き続き高まっています。見た目と実用性の両立を図る住まいづくりが、今後ますます求められていくと考えられます。
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