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国産木材の利用促進へ120社が木製品を紹介 WOOD COLLECTION 2023開幕

開会セレモニーであいさつする青山豊久林野庁長官
伝統技法の千切り(ちぎり)で作られたシンボルマークと来賓4氏(㊨から本郷浩二・全国木材組合連合会副会長、青山豊久林野庁長官、坂本雅彦・東京都産業労働局長、中崎和久・全国森林組合連合会代表理事会長)

 国産木材の価値再発見と普及に向けた展示商談会「WOOD COLLECTION 2023(JAPAN ReWOOD)」が8月18日、東京ビッグサイトで開幕した。国産木材の利用促進のため全国の地域材の紹介と企業マッチングを目的とした商談型展示イベント。昨年に続き2回目となる今回は、より多くの人に木の魅力を体験してもらうことを目的に「触れて楽しむ!木のワンダーランド」をテーマに、会場を「見る・聞く・触れる・味わう・嗅ぐ」の5つのゾーンに分けて、全国26都道県の約120社が家具、インテリアなどさまざまな木製品を紹介した。
 東京ビッグサイト(東京都江東区有明)西3ホールで会期は20日まで。入場無料。ビジネス来場者は事前参加登録が必要。詳細は同展公式サイト

全国が連携し国産木材の利活用を 小池都知事らあいさつ

 18日に行われた開会セレモニーでは、主催する東京都の小池百合子知事がビデオメッセージで「各地で自然災害が多発する中、治山治水のため全国の林業を活性化させることが急務となっている。内外の木材需要が拡大傾向にあり、国内の森林資源が充実している今こそ、全国が連携し、国産木材の利活用に向けたネットを起こすチャンス。大消費地である東京から需要を喚起して、地域経済の活性化にもつなげていきたい」とあいさつした。
 続いて来賓を代表して青山豊久林野庁長官が「わが国の森林は、人工林の多くが本格的な利用期を迎えている。切って・使って・植えて・育てる森林資源の循環利用サイクルの確立が重要。国産材の需要拡大に向けた『都市(まち)の木造化推進法案』を踏まえ、建築物での木材利用に取り組むほか、木づかい運動の展開を図る取り組みを行っている。JAPAN ReWOODを通じて、全国各地の暮らしの中で木材利用がより一層進むことを願う」と祝辞を贈った。

JAPAN ReWOOD会場
JAPAN ReWOODセミナー
さまざまな木の用途が紹介された

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