ニュース2022.06.07
アイカ工業(名古屋市中村区)は6月6日、植物由来のリグニンを原料とするリグニンフェノール樹脂(LPF)を使用した合板およびLVL(単板積層材)向け接着剤を開発し、実用化に成功したと発表した。年間販売1億円を目指すとしている。
同社によると、開発された接着剤「合板・LVL用バイオフェノール」は、非可食性バイオマス原料のリグニンと、フェノール樹脂を組み合わせたLPFをベースとし、植物由来原料を15%含む。日本有機資源協会の認定試験に合格し、バイオマスマーク(バイオマス度15%)を取得済み。
性能は、従来のフェノール樹脂と同等の作業条件で安定した接着力が得られ、耐水性・耐候性など性能・作業性は従来品と同等。樹脂の色調はこれまでのフェノール樹脂系の赤褐色から黒褐色となり、接着層も黒くなる。また、ホルマリン臭気が少ないため作業環境を向上するという。
現在、針葉樹合板の生産には、年間10万7000㌧の接着剤が使われており、その一部をバイオマス原料に置き換えることで、枯渇性資源の使用削減につながるほか、カーボンニュートラルな資源と見なされるとしている。
植物由来のリグニンは地球上に豊富に存在しているものの、化学原料としての活用は進んでおらず、ほとんどが焼却・熱回収されているため、活用が進めば石油から非可食な植物資源に原料を転換することが可能となり、化学製品のグリーン化の促進への寄与が期待されている。
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