ニュース2021.03.29
不動産業界向けのVR(仮想現実)コンテンツとクラウドソフトを提供しているスペースリー(東京都渋谷区)は3月29日、オンライン上で部屋の家具コーディネートができる家具シミュレーター「AI空間設計(ベータ版)」の提供を開始したと発表した。不動産物件の360度パノラマVR上に実際の家具の映像を配置してコーディネートを試すことができる仕組み。同社によると、このようなシミュレーターは業界初で、配置できる家具ブランドとして既に国内人気家具37ブランドが参加を表明しているという。
★AIが自動で家具配置も
スペースリーが開発した「AI空間設計」は、360度カメラで撮影した部屋の映像を基にパノラマVRコンテンツを制作し、そのVR空間上に、実際に販売されている家具などのCGモデルを自由に配置し、室内空間をシミュレーションできるオンラインのクラウドシステム。
顧客が入居を希望する部屋のVR空間でCG家具を手動で配置し、シミュレーションができるほか、AIが間取りに合わせて、おすすめの家具を配置する自動バーチャルホームステージングも可能という。
不動産業者は、人気の家具ブランドの家具を使って自由に家具を配置することができ、接客の場での利用や、自社WEBページにVRコンテンツとともに家具シミュレーター自体を埋め込むことができる。
★不動産売買の効率化へ
同システムの運用による不動産会社のメリットについてスペースリーでは①顧客に具体的なイメージを持ってもらうことで売却期間や空室期間の短縮②不動産売買や管理分野では媒介仲介の獲得や新たなオーナーの獲得③ホームステージングにかかわるコストの削減や業務効率化④自社サイトに掲載することで問い合わせ率向上や成約率の向上⑤消費者に家探しの楽しみを提供―などをあげている。
スペースリーAI家具シミュレーターに参加を表明している家具ブランドは▽カリモク▽コクヨ▽Francfranc▽日本フクラ▽アートワークスタジオ▽広松木工▽ナガノインテリア▽カナタ製作所▽エスティック▽LIFEFURNTURE▽orbitex▽MKマエダ▽Calligaris▽ADコア▽CRASH GATEほか計37ブランドとなっている。
◆AI空間設計によるシミュレーターデモ動画は https://bit.ly/3cN6oWE
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