ニュース2020.11.11
総務省がこのほどまとめた9月の家計調査によると、一世帯当たりの実質消費支出は26万9863円で、前年同月に比べて10・2%減少した。このうち家具製品は、品目によりバラつきはあるものの、新型コロナによる巣ごもり需要、テレワーク需要は7月をピークに下降傾向を示している。
家計調査品目のうち「一般家具」に分類される製品の9月の実質消費支出は一世帯当たり791円(前年同月比37・5%減)に減少した。このうち食器戸棚は130円と前月に比べ8倍に増え、前年同月比1・6%増と前年を超える水準に回復した。テーブル・ソファー505円(同35・9%減)、その他家具151円(同24・5%減)などは減少した。
一般家具以外では、8月まで好調だった書斎・学習机・椅子が54円(同38・6%減)、ベッド122円(同47・4%減)と前月比、前年同月比とも大きく減少した。
高額家具への支出前年下回る 9月の家計消費状況調査
総務省が家計調査とは異なる基準で高額商品を中心に消費実態を調査している家計消費状況調査によると、高額家具の消費額としてたんすが一世帯当たり109円(前年同月比25・3%増)と前年を上回ったほかは、机・椅子が140円(同22・2%減)、ベッド288円(同39・5%減)、食卓セット175円(同45・9%減)、応接セット260円(同45・5%減)、食器戸棚129円(同50・2%減)など軒並み前年を大きく下回った。
家具のネット購入額は小幅な伸び続く
また、9月にインターネットを利用して購入した家具の一世帯当たりの平均支出額は506円(前月比1・8%増、前年同月比2・8%増)と小幅な増加となった。
これに対し食料品への支出は前年同月比58・8%増、衣類・履物25・1%増、保健・医療19・2%増など高い伸びを示している。
同調査の対象となった製品をネットで注文したのは9644世帯で、前年同月に比べ21・3%上回った。ECサイトからの購入者は月ごとに増加しており、商品によっては金額も大きく伸びている
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