視点

安価な市場に匠からの楔

 飛騨産業が同社の最高技術を結集した「クマヒダ」の開発は、もともと100周年を意識したものではなく「隈研吾氏がデザインした価値ある家具をつくりたい」という岡田贊三社長をはじめとした飛騨産業側の強い思いがあり、同社のアプローチ後に提案された隈氏のイメージをスピーディーに形にしたことが決め手となって開発が進んだ。同社の職人たちが作り上げた椅子は、隈氏に「飛騨産業の技術と蓄積された経験は世界の宝の一つ。…

視点の最新記事