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飛騨の家具フェスティバル特集① コントラクトの見せ場 新しいネットワーク構築へ

それぞれのテーブルに各社のローチェア、カウンターチェア、ダイニングチェアが並べられた
「未来を担う学生たちと一緒に」と岐阜県立高山工業高等学校建築インテリア科の生徒たちと飛騨組子の前に並べられたチェアに座る白川代表理事(正面左)

 飛騨の家具フェスティバル(2019飛騨の家具フェステバル実行委員会、協同組合飛騨木工連合会主催)が9月4日から8日までの5日間、岐阜県高山市の飛騨・世界生活文化センターをメーン会場に開催された。各社ショールームの来場者を合わせて総計3万4800人が訪れた。
 飛騨デザイン憲章第3条「心の豊かさ~こころ豊かに暮らす」をテーマにした今年は、モールなどの商業施設をイメージしたテーマブース「THE MALL」が華やかにメーン会場を飾った。コーディネートは、昨年に続いてリアルスタイルが担当した。
 会場のエントランスを抜けると、飛騨組子の前に2脚の椅子をあしらい、ソファを対面に並べるなど、コントラクト向けのタイルカーペットに並んだ3つのコーディネートが来場者を迎えた。リアルスタイル執行役員商品部長の伊藤直行氏は「欧米の流行の最先端を走る施設の配置を飛騨の家具で再現した」見せ場として紹介した。
 奥に進むと、ロの字型、カウンター、ダイニングと高さ別に3つのテーブルが並び、それぞれ各社のローチェア、カウンタチェア、ダイニングチェアの座り心地を体験できるようになっていた。名産が並んだ物販コーナーの什器にも飛騨の家具を使うなど新しい提案も仕組まれた。「商業施設で使う具体的なイメージを提案しながら、プロから一般来場者まで楽しめる体験型ブースにした」と伊藤氏は説明した。
 フェスティバルの実行委員長を務めた飛騨木工連合会の白川勝規代表理事は「製販卸の新しいネットワークづくりが最大の目的。飛騨がコントラクトビジネスをやっていることをアピールしながらホテル、レストラン、モールと3年間やってきた。高山をはじめ新しいホテルに飛騨の家具がどんどん入っている」と成果を挙げた。
 海外からは、ジェトロ岐阜による海外バイヤー招へい事業として台湾、香港から来日。英ジャパン・ハウスロンドンの企画局長も視察に訪れた。

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