ニュース2026.07.30
「飛騨の家具フェスティバル」(飛騨木工連合会主催)が6月17日から21日までの5日間、岐阜県高山市の飛騨・世界生活文化センターをメイン会場に同市と飛騨市の両市で開催された。
今回のテーマは「永続性(人と共に、時を重ねる家具)」。各メーカーの意欲作が一堂に会した。
「日本の経済状況はウクライナ情勢の長期化、円安の進行、慢性的な人手不足の厳しい状況が続いている」。不安定な中東情勢による原油高など業界を取り巻く逆風の中で、飛騨木工連合会の白川勝規理事長は「われわれも当然価格転嫁をしようと思うが、デフレ慣れの日本では簡単なことではない。さらなる高付加価値化とブランド力の強化が必要」とオープニングセレモニーで鼓舞した。
家具小売店の中には「全国の家具展を回って、どのメーカーも何を作って良いのか分からなくなっているような気がする」という厳しい意見もあった。
今回のフェスティバルでは、物価高、素材高騰や家具消費低迷の厳しい環境の中で、さらにアッパークラスを狙って打開しようとする動きがみられた。
高度な技術を駆使して、自然や飛騨高山の伝統をモチーフにした日本オリジナルのデザインを追求しようとする未来をひらく、明るい兆しも見られた。
飛騨・世界生活文化センターは、飛騨高山の家具メーカー4社を構成員とする飛騨コンソーシアムが岐阜県から委託を受けて運営してきた。同県によると、利用者数がピーク時の半分程度まで落ち込んでおり、管理費や修繕コストを勘案して今後のあり方を検討する必要があることから、運営方針が見直されることになった。
県は民間への売却や、別の用途への転用など新たな利活用案の調査・検討を進めており、広くアイデアを募る「サウンディング型市場調査」などを実施している。結果は9月に発表される予定。こうした背景もあり、来年からはメイン会場から街中への開催に移行する可能性がある。
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