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★【MIFF2025】広州デザインウイークと初提携 企画展に中国系5者社出展

KLiデザインウイークの展示場
竹や籐を素材としたZENZの製品

 マレーシアの首都クアラルンプールで3月1日から4日まで開催された「マレーシア国際家具見本市(MIFF)2025」の会場では、中国のデザインイベント「広州デザインウイーク」と初提携した企画展「KLiデザインウイーク」が行われた。中国系デザインブランドなど計5社が出展した。
 企画展はアジアのデザインを世界水準に引き上げるのが目的。伝統的な職人技と革新的でミニマリスティックな美的感覚が世界の家具業界に影響を与えていることを踏まえ、バイヤーやデザイナーが最先端の動向に触れる場として設けられた。
 家具製品で目を引いたのは、中国・広東省広州市を拠点とするライフスタイルブランドの「ZENZ」。同ブランドは台湾出身のデザイナーを交え、竹や籐(とう)といった天然素材を機能的にデザインしたテーブルや椅子を展開している。
 企画展にはこの他▽家具生地製造大手のGUANGDONG ZHIDA TEXTILES DECORATION(広東省東莞市)▽色鮮やかなテキスタイルを特徴とするFOSHAN QIAHAOJU FURNITURE(同仏山市)▽環境と健康に配慮した素材の壁紙を扱うSHANGHAI YAMO DECORATION MATERIALS(上海市)▽商業施設などに樹脂装飾品を提供するDECO.DECO ART RESIN GLASS(広東省広州市)-が出展した。
 企画展は今後、アジア全域のデザイナーやブランドが交流する基盤としての機能を拡充させる。MIFFが家具業界のバイヤーや販売業者を、広州デザインウイークが中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とするデザイナーやインテリアプロジェクト関係者を呼び込み、両団体が文化の橋渡し役を務め相乗効果を生み出す考えだ。
 広州デザインウイークの創設者の一人でZENZの最高経営責任者(CEO)でもあるトニー・チャン氏はこの企画展をアジアのデザイナーが集うイベントとして毎年開催し、クアラルンプールを優れたデザイン拠点にする展望を示している。

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