ニュース2023.09.14
コイズミファニテック(大阪市中央区)はこのほど、主力の学習家具事業に加えて、新たに未就学児・乳幼児(0~6歳児)を対象とする「プレキッズ事業」と、新素材の寝具で良質な睡眠を追求する「スリープテック事業」をスタートした。同社が8月2―3日に都内で開催した「グランドフェア2023」で新事業を含めた新製品が発表された。
【学習家具・書斎家具】【
本年度の学習家具商戦について同社は、より購入しやすい価格帯の学習デスクや、カスタマイズできる書斎シリーズの新製品のほか、既存製品の仕様変更など合わせて455機種の品揃えで臨み、学習・書斎デスクで5万台、椅子関連で7万5千台の販売目標に向けて取り組んでいく。
新製品では、子どもの成長に合わせて組み替えできるデスクとして、繊維板を主材とする「minimal(ミニマル)」と、ホワイトオークとスチールの「Reshel(リシェル)」の2製品が登場。デスクとマルチラックの最小限の構成で4パターンのスタイルに組み替えが可能。これまでのステップアップデスクより低価格に設定したという。
書斎家具は2つの新製品が発表された。
一つは、天板サイズや素材が選べる書斎デスク「NESTIS(ネスティス)」。デスクシェルフとキャビネットで構成された高級感が特徴。天板は幅と奥行きが計9通り。ホワイトオーク突板とメラミン仕様があり、メラミンの天板は10㍉単位でオーダーが可能。
もう一方は、アレンジできる壁面収納型書斎デスク「WaLLBE(ウォルビー)」。ホワイトオーク突板とスチールを主材料に、デスク、シェルフ、キャビネット、ハンガーの4ユニットで構成。部屋のスペースや好みによって組み合わせられるのが特徴。
未就学児・乳幼児対象に<・strong>
【プレキッズ事業】<・strong>
昨年スタートした「Haguシリーズ」の新製品として絵本作家、エリック・カール氏の「はらぺこあおむし」がプリントされたプレーマットとサークルベンチを組み合わせた遊べるスペース遊具などを発表。
開発品として北海道産カラマツ材の合板を使った「Thumugi123」が紹介された。0歳児のベッドから、おむつ交換台、乳児用サークル、子ども用ソファ、お絵描き用デスクなど成長とともに組み換えできる。
同じく段ボール合板による軽量のパーティションやチェスト、PVCレザーとウレタンフォームを素材とする「かくれんぼベース」などが幼稚園、保育園向け製品として紹介された。
新素材でノンコイルも
【スリープテック事業】
スリープテック商品は、幅広い世代の「良質な睡眠を追求する」をコンセプトに、マットレス専門メーカーとの共同研究を通じた企画開発と、循環型素材シルキーファイバーによる寝装・寝具を提案。製品リサイクル推進による環境負荷低減にも取り組んでいくとしている。
ポケットコイルタイプのマットレスでは、300種以上のコイル群から選んだコイルによる多様な寝心地のマットレスや、海洋プラスチックを再利用した環境に優しいカバーリング、ダニ・花粉・ハウスダストの吸着除去機能付きの機能性中綿「アルゲンブロック」採用などをアピールしている。
一方、糸状のポリエチレン樹脂を立体的に編み込んだ「シルキーファイバー」を使ったマットレスが新たに加わった。直径0・5㍉の超極細ファイバーが上下に絡み合うことによって圧力が多方向に拡散し、しっとりとした寝心地を実現したという。
特に注目されるのは、今回開発品として発表されたシルキーファイバーを使った電動ベッド用マットレス。同社では、これまでなかった新製品として開発を進めている。
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