ニュース2022.11.15
日本ウッドデザイン協会(隈研吾会長)はこのほど「ウッドデザイン賞2022」の最優秀賞4作品を発表した。この賞は、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的として、優れた建築や製品、活動、研究などを表彰する制度。これまでの最優秀賞・農林水産大臣賞に加え、今回から経済産業大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞が創設された。
最優秀賞に選ばれた4作品と選評は次の通り(カッコ内は受賞企業)。
◆農林水産大臣賞「MOKUWELL HOUSE」(MEC Industry)=地域の森林から原木を調達した、地域密着型サプライチェーン構築のビジネスモデルから生まれた木造のプレファブリック住宅。工場生産による部材を現場で組み立て、高品質と低価格を両立させながら地域材の高付加価値化、木の魅力を存分に味わえる空間の提供など複合的な課題解決の取り組みとして高く評価された。
◆経済産業大臣賞「ワーカーのウェルビーイングな働き方をサポートするビッグテーブル『シルタ』」(イトーキ)=オフィス空間向けの大型テーブルで、ペーパーハニカムパネルとアルミ押出材を天板内に収納して軽量化と強度を確保するとともに、無垢の木の質感を味わえるデザインクオリティの高い作品。木の温もりがワーカーのストレスを軽減したり、集中力を上げる効果も実証実験で裏付けられ、木製家具のオフィス導入が健康経営推進にもつながることを示しており、オフィスの木質化促進に貢献することが期待されるとしている。
◆国土交通大臣賞「HULIC &New GINZA8」(竹中工務店ほか)=シンボル的な木造建築が多くの人の目に触れる都市部に建ち、その価値や魅力を発信。各種の木造技術は今後の木造建築の拡大に寄与することが期待され、都市における木材利用による炭素固定を促すモデルの先進例として評価された。
◆環境大臣賞「SANU 2nd Home」(Sanuほか)=木と調和した保養滞在施設としての魅力を訴求、国産材使用に加えて、ペレットストーブなどの自然エネルギーの使用、釘やビスを極力使わない解体しやすい建築面の工夫や、収益の一部で植林を行うなど自然への負荷を最小化したサーキュラー型建築として高く評価された。
最優秀賞など受賞作品は12月7日~9日に東京ビッグサイトで開催されるエコプロ2022の森と木のSDGsゾーン内で展示されるほか、7日午前に特設ステージで上位賞の表彰式、午後には最優秀賞受賞者や審査委員による記念シンポジウムが会議棟で予定されている。
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