ニュース2025.12.11
マレーシアのイベント会社インフォーマ・マーケッツ・マレーシアはこのほど、来年3月4~7日に開催する東南アジア最大規模の家具見本市「マレーシア国際家具見本市(MIFF)2026」の来場受け付けを開始した。25年に続き首都クアラルンプールのマレーシア国際貿易展示センター(MITEC)、ワールド・トレード・センター・クアラルンプールの(WTCKL)の2会場で開催する。出展数は700超、来場者は2万人余りを見込む。マレーシアの若手デザイナーの成長は目を見張るものがある。開幕以来、その育成に力を注いでいるMIFFは来年、デザインコンペティションや育成プログラムの樹実を図る。
地球規模で変化するサプライチェーン(供給網)の中で、マレーシアが調達戦略で中国に代わる受益国になるとの立場を維持し、現場での成約を中心とする輸出促進に努める。インフォーマ・マーケッツ・マレーシアは25年の現場成約額が13億1000万㌦(現在のレートで約2000億円)だったと推計している。
出展は「デザイン革新」「技術」「持続可能性」に焦点を当てる。国内若手人材の発掘を目的とするデザインコンペティションは、遊び心や実用性をテーマに子ども部屋用家具に特化した作品を募集する。
来場登録はウェブサイト(www.miff.com.my)で受け付ける。家具業界の関係者は2月13日より前に登録すると入場料が無料となる。MIFFが提供する特典プログラムも利用でき、マレーシア国外から登録する初来場者(バイヤー)にはホテル宿泊費を負担(部屋がなくなり次第終了)したり、登録済みの国外バイヤーに優先的に入国審査が受けられたりするサービスを提供する。
MIFFの企画展として今年で4回目を迎えた「xOrdinary Showcase(エックスオーディナリーショーケース)」は、キュレーターにイタリアのサローネサテリテに出展するなど、デザイナーとして活躍するボー・チャン氏を迎え、新進デザイナーたちによってマレーシアの文化、伝統と環境を織り交ぜた展示が繰り広げられた。
xOrdinaryは2019年、自由な発想と独立したデザインの力を信じるクリエーティブ・プラットフォームとしてプロジェクトが始まり、21年にMIFFで初めて企画展示が行われた。
マレーシアの伝統を重んじるとともに、それを現代のデザインに取り込み、グローバルに発信しようと試みる作品が多く集まる。
今年は昨年の15ブランドからさらに増えて25ブランドのデザイナー、アーティストが参加。家具のほかにもホームアクセサリー、ライフスタイルブランド、アート作品まで展示されるワークショップ型の会場は、立ち止まって展示品を手に取って触れる来場者で賑わった。
「地元のアーティストをサポートし、ここでしか見られないようなユニークな製品をたくさん見てもらう工夫をしている」とボー氏。展示品は実際に購入することもできる。リサイクル素材の雑貨や、オリジナル・ティーシャツ、アップサイクルの家具生地、照明ランプ、スピーカー、ライトなどユニークな作品が展示された。ゲームの「ガシン」は完売、リサイクルプラスチックを素材としたジッパーバッグも好評だったという。
xOrdinaryは、単なる展示だけでなく、販売からデザイナー間の交流とコラボレーションまでサポートしている。
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