ニュース2022.10.31
神奈川県家具協同組合は10月21日、創立60周年記念式典を横浜市中区のホテルニューグランドで開催した。式典には組合員や業界関係者ら92人が出席して60周年を祝った。
この日は式典に先立ち「日本経済の動向と家具業界への提言」という演題で、第一生命経済研究所主席エコノミストの永濱利廣氏による講演が行われた。
その中で永濱氏は「世界的に木材不足や高騰が続くウッドショックは日本の林業にとって大きなチャンス。ウクライナ侵攻でロシアからの供給が滞ったことで、林業、家具業界はやり方次第で製品を世界的に供給できる」と語った。
60周年記念式典では冒頭、神谷光信理事長があいさつに立ち、1962(昭和37)年9月14日の神奈川県家具協同組合創立から、70年の神奈川県家具工業組合設立、74年の商品技術開発センター建設など60年間の主な組合事業の経緯を説明した。
また技能検定事業では現在までに1級技能士167人を輩出、技能五輪ではメダル21個を獲得したことなどを紹介。「われわれは初代理事長の咲寿武道氏の功績を忘れることはできない」と語った。
2000年に神谷氏が二代目理事長に就任。神奈川県家具工業組合を統合による組合員数の増加とともに、若手経営者による「かなもく熟」の活動や若手理事の活躍などが紹介された。
神谷氏は「協同組合の精神は『一人の100歩より、100人の1歩』。リーダーだけが前へ進むのではなく、組合員間の情報交換を充実し、協同の精神を発揮し、経営力を組合員全体で高めてまいりたい」と今後の抱負とともに、これまでの組合への支援に謝意を表明した。
続いて来賓を代表して神奈川県の武井政二副知事、神奈川県中小企業団体中央会の大竹准一副会長が祝辞を贈った後、商工中金神奈川営業部長の木戸口昌己氏の音頭で乾杯、和やかな祝宴に入った。
技能検定関係者や優良従業員・役員らの表彰式に続いて、ウクライナ出身の歌手、カテリーナ・グジーさんのバンドーラ演奏と歌が披露された。グジーさんはチェルノブイリ原発事故により故郷から離れたキーウで育ち、19歳で来日。現在、ウクライナ支援の演奏活動を全国で行っている。
この日は、ロシア侵攻下のウクライナにいる母親や兵役に服している兄弟を案じつつ、祖国への思いを込めてウクライナの曲を披露した。
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