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★「静かに立派に根を張って」10年の歩み着実に icon10周年記念式典 新会長に北谷氏

新会長に就任した北谷氏(左)と廣瀨前会長
祝宴前に下田氏(右)と加藤氏(左)を招いた記念講演が行われた

 日本インテリアコーディネーター協会(icon)は6月2日、設立10周年記念式典を東京都新宿区の新宿パークタワーで開催した。同日の総会で、これまで副会長を務めてきた北谷明日香氏が新会長に選任された。
 2020年から会長を務めた廣瀨直樹氏は「10年たって、約300人のインテリアコーディネーターと60社の賛助会員さま、多くの皆さまに支えられて今日、この場がある。若いメンバーも含めて、インテリア業界のことを考え頑張っていきたい」とあいさつして、新会長の北谷氏にバトンを渡した。
 北谷氏は「これから10年、取り組みたいことが2つある」として▽iconが作り上げてきたさまざまな制度とメリットを全国のできるだけ多くのインテリアコーディネーターに享受してもらえる方法を模索する▽この職能団体を次世代に繋いでいくために運営陣が疲弊してしまわないような持続可能な体制づくりをしていくこと―を挙げた。
 続いて村上英子名誉会長、林柳江元会長、森山恵元副会長、島崎信顧問、若宮直行顧問ら功労者への花束贈呈が行われた。村上名誉会長は「華やかな、爆発的なことをやるのではなく、静かに立派に根を張っていきたい」とあいさつした。
 来賓として招かれた日本インテリアデザイナー協会(JID)理事長の丹羽浩之氏は「住まいの質が求めらる時代になっている。10周年を機に団体同士の交流を垣根なく深めて、業界全体を盛り上げていきたい」と祝辞を述べた。
 顧問を務める武蔵野美術大学名誉教授の島崎信氏は「継続は力だが、継続するために大変な苦労があったと思う。村上さんの最初の努力から、北谷新会長の次の10年をという心づもり、高みを目指して、コーディネーターのますますの発展を期待する」と乾杯の音頭をとった。
 祝宴の前に記念講演として、モダンリビングのパブリッシャー・下田結花氏とHouzz Japan代表取締役兼Houzz Japanアジア統括ディレクターの加藤愛子氏による講演と対談が行われ、二人の生き方や人生の選択、考え方の話にicon会員をはじめ来場者は聞き入っていた。
 総会で選任された役員は次の通り(敬称略)。 会長 北谷明日香▽副会長 杉山和佳子(東京圏支部長兼務)▽副会長 奥田治美(広報Div.執行理事兼務)▽ビジネスDiv.執行理事 石田 剛▽能力開発Div.執行理事 山下祐司▽流通活性化Div.執行理事 米重綾子▽北陸支部長 土肥君代▽中四国支部長 今田百春▽事務局長 秋山延江▽監事 小玉靖子、島田信照▽顧問 島崎信、若宮直行

きたたに・あすか 95年慶応法学部政治学科卒業、国民金融公庫(現日本政策金融公庫)勤務。99年インテリアコーディネーター資格取得。03年Tokyo Kit Furniture設立、取締役就任。11年代表を務める同社デザイン部門をInterior Design Luceに名称変更。個人邸を中心にサロンやクリニック、店舗、事務所から大使公邸までコーディネートの実績多数。icon認定トップコーディネーター。

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