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★世界に対抗できる家具用革 川善商店、天然皮革9タイプ84色をリリース

カラーには日本の伝統色名を採用。㊤はRakuda(駱駝)色、㊦はtetsukon(鉄紺)色

 家具用皮革製造・卸の川善商店(名古屋市西区)は3月8日、ソファや椅子、建築内装用の天然皮革9タイプ84色を新たにリリース、全国販売を開始したと発表した。新技術により世界に対抗できる戦略商品として開発された製品で、同社では「家具や内装を通してサステナブルで質の高い天然皮革を家庭で楽しんでほしい」としている。
 新製品は「En(エン)」シリーズの45色をはじめとする家具用天然皮革に加えて、アニリンレザー、ヴィンテージレザーなどが追加された。
 同社によるとEnは、塗料に粒子の細かい顔料マイクロピグメントを使用、従来の顔料に比べ発色が良く、ベージュなどの繊細な色バリエーションも綺麗に表現できるほか、耐光、耐色落ち、耐摩擦堅牢性も強いのが特徴。水性で環境に優しく、新技術で裁断ロスも減らしたという。
 日本と欧州の経済連携協定(EPA)により皮革関税が撤廃に向かう中、欧州からの天然皮革流入に対応して、同社では高品質な天然皮革製造のため姫路工場を2018年に設立。独自商品開発の環境を整えた。
 国産家具用革はカラーバリエーションや高品質の製品が少なかった背景があり、姫路工場の設備や薬品、新技術により、世界に対抗できる新商品を開発、今回リリースに至ったとしている。
 また同社ではこれらの商品をより広く紹介するため、東京ショールームを移転・拡張し、今月オープンした。東京両国ショールームは、東京都墨田区両国4―27―12(JR両国駅徒歩5分)。電話03・6457・8193。

9タイプ84色の家具用天然皮革を同時リリース
従来の顔料に比べ発色が良いのが特徴という
東京両国ショールーム

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