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★カリモク家具 大阪にサテライトオフィス 3つの取り組み木の魅力発信

サテライトオフィス「Karimoku Commons Osaka」
こども本の森 中之島の館内(写真・伊東俊介/こども本の森 中之島提供)

 カリモク家具は、木の持つ魅力を、より広い視野で捉え、発信する新たな取り組みを進めている。
 大阪に開設したユニークなサテライトオフィス、大阪の児童向け図書館へのキッズチェア寄贈、資生堂のスキンケアブランド「BAUM(バウム)」への木製パッケージ提供の3つの取り組みを紹介する。
 カリモク家具は7月、大阪の新しい拠点となるサテライトオフィス「Karimoku Commons Osaka」をオープンした。同社が手掛けているブランド家具を、スタッフが実際に仕事をしながら使い、その様子を公開している。
 同社のこれからの方向性や、ものづくりの背景を伝える場所として、さまざまな調査や情報発信、建築家やデザイナーなどとの交流、情報交換などを行っていくとしている。
 この取り組みは、不動産再生事業の「リノベる」と共同で進めており、人・地域・暮らしをより広い視野でつなぐイベントなども共同で企画していくという。

児童図書館にチェアを寄付

 カリモク家具は、7月5日、大阪市にオープンした児童向け図書館「こども本の森 中之島」にカリモクニュースタンダードの「キャストールキッズチェア」を寄贈した。
 同図書館は、建築家・安藤忠雄氏が「この国のこれからを支えていく子どもたちに、豊かな感性を育んでほしい。読書は心の栄養になる」との思いで設計し、大阪市へ寄贈した。
 同社は「子どもたちが本に出合い、わくわくドキドキしながら本の世界に没頭していくすてきな時間に、このチェアが寄り添えたら」としている。

家具端材で化粧品包装

 資生堂から今春発売されたスキンケアブランドBAUM。「樹木との共生」をテーマに、ブランドの活動全体を通した樹木の恵みの享受と、樹木資源を未来につなぐサステナブルな社会の実現を目指すという目標を掲げている。
 カリモク家具は「BAUM」の商品パッケージの木製部分を愛知県の工場で製造している。パッケージは熊野亘氏デザイン。使われている木材は東北や北海道地方の良質なナラ材で、家具の製造工程で発生する小さい木材を再生利用しているという。
 同社は「材料を無駄なく使う努力をしても発生する一定量の端材に、商品パッケージとしての新たな命を吹き込むことで、カリモクが目指す森林資源の有効活用をより推進していきたい」としている。
 このほか、BAUMの店舗には、perch(止まり木)をイメージした同社製の木製カウンター型什器が設置されている。パッケージと同じ国産のナラ材で製造されており、同社は「樹木の香りを感じながら製品を手に取り、ひとときの安息を得られる止まり木のような象徴的な存在。触れてみたくなる優しさや心地よさを感じていただけるよう細部まで丁寧なつくりを心掛けた」としている。
 BAUMの店舗は、NEWoMan横浜(横浜市西区)、新丸ビル(東京都千代田区)、タカシマヤゲートタワーモール(名古屋市中村区)の各商業施設で展開。8月28日には、ルクア大阪ルクアイーレ(大阪市北区)にオープン予定。

BAUMの商品パッケージ

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