ニュース2020.05.31
オカムラ(横浜市西区)は5月27日、椅子型タスク空調「クリマチェア」が、建築設備綜合協会主催の第18回環境・設備デザイン賞の設備器具・システムデザイン部門で最優秀賞を受賞したと発表した。
同社によると、この製品はオフィスチェアに空調を組み込み、座面や座面横からの送風および加熱を可能にした椅子型のタスク空調。同社では、空調の設計・施工を行っているダイダン(大阪市西区)と共同研究を行い2019年1月に製品化した。
受賞理由は、オフィスでのよりよい執務環境を提供できることや、新型コロナウイルスの影響で自然換気が求められるなか、各執務者の暑さ、寒さ対策に有効なことが評価された。
クリマチェアは、座面横のスイッチで送風モードと加熱モードが選択可能で、出力を5段階で調整できる。
送風モードは暑さ対策で、座面から吸い込み、座面横から送風する。また加熱モードは寒さ対策で、座面内のヒーターで加熱する。使用者一人ひとりが自由に好みの涼しさ、暖かさに調節できるパーソナル空調として実現したもの。
充電式のため一般的な使用状況(平均利用時間4時間と想定)において送風モードで3日強、加熱モードで1日、最大出力時は送風モードで約10時間、加熱モードで約5時間の連続駆動が可能。
このほかクリマチェアは、ダイダンの運用するクラウド型自動制御システム「リモビス」と連携が可能。クラウド上に制御機能を構築した空調システムで、同社センターから遠隔で設備の運用データの分析や制御内容の更新・修正を行う。これにより、クリマチェア(タスク域)の使用状況に応じて居室全体(アンビエント域)の空調を最適化することで省エネルギーと快適なタスク・アンビエント空調を実現できるという。
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