ニュース2018.12.05
今や、5世帯のうち1世帯がイヌやネコと一緒に生活をする時代。ペットとともに暮らす時間を考えたリフォームも増えている。11月20日から3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「アジア・ファニシング・フェア(AFF)」が開催され、フランスベッド、ティティペットなど国内外20社以上が出展したペット向け家具の新企画展が人気を集めた。飼い主とペットが家族となり、心地よい住空間づくりを目指す「ペットインテリア協会」の協力を得て、約300平方㍍にペット用家具・インテリア製品が100点以上展示された。AFFの来場者は、ジャパンホーム&ビルディングショーなど同時開催3展と合わせ2万7184人だった。
新企画「ワンルームだニャン」は「人とペットの豊かな住空間」がテーマ。AFFに出展した88社のうち24社がペット家具を持ち込んだ。「まだ試供品段階です」と答えるメーカーも多かったが、会場を訪れた小売店主から「こことそっくりのコーナーを店の中に作りたい」という提案もあった。
展示カテゴリーは①ペットが癒やされる家具・インテリア用品②人とペットが一緒に使える製品③人とペット双方の高齢化に伴い、人とイヌなどが一緒に外出・移動する時を快適に過ごすための製品―で構成されている。
ペットフードの安全性を確保する「ペットフード協会」の調べによると「イヌ、ネコなどの飼育率は50代、60代が最も多い」という。高齢者とペットが一緒に生活するときの負担を軽くするためのインテリア・家具が増える傾向にある。子ども用の家具をペットに使う人もいる。
「今回の展示のために、3カ月半前から準備した」というフランスベッドは、ベッドや同時開催のホスペックスに出展するなど期間中、4カ所に出展した。中でも注目されたのは、ペット家具だった。
同社はペット用の仏壇、ペットと過ごすベッドや仏壇、キャットタワーなど多彩なアイテムを参考出品した。
限りある森林資源の有効活用を目指す「森のことば」シリーズのコンセプトを大切にする飛騨産業は、自社ブースで天然木を使ったペット家具にチャレンジした。8年前からペット家具に取り組んでいるティティペットも自社ブースの双方で展開した。
アイシン精機はホルムアルデヒド吸着・分解シートを提案。ほかにも傷が付きにくく、撥水(はっすい)性に優れたファブリックを使ったペット家具を並べているところもあった。
今回の企画展の反響について、AFFを主催するアジア家具フォーラムは「試作品などをすぐ欲しいといった声も寄せられた。ペット展の趣旨や企画に興味を持つ家具インテリア以外の異業種の方も多く、ペット家具インテリアに対する関心が予想以上に高かったことに驚かされた」としている。
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