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シンコー 高耐久の張り地発売 引っかき傷に対応

 椅子張り地メーカーのシンコーはこのほど、犬や猫の爪による「引っかき」への耐久性に優れた椅子張り用テキスタイル「レジスト」を発売した。ペットを室内飼いしている人向けの商品で、次亜塩素酸を含んだ消毒剤・消臭剤に対応しているのも特徴だ。
 レジストは、素材にポリプロピレンの特殊糸を使用し、凹凸の少ない織り組織にすることで、引っかきへの耐久性に優れたテキスタイルに仕上げた。通常、100回実施する引っかき耐久試験の検査回数を10倍にしても、目立った傷やほつれは発生しなかったという。裏面には特殊止水フィルム加工を施しているため、食べこぼしなどがあっても、中のウレタンやクッションへの浸透を防げる。カラーは8色。
 次亜塩素酸は、食器用漂白剤の主成分にもなっており、通常の染色張り地に使用すると色落ちする可能性がある。ペット用の消毒剤・消臭剤にも多く含まれているが、レジストに使用した場合は色落ちの心配がないという。
 同社は、ノロウイルス対策として次亜塩素酸を使ったふき取りが有効なことから、業界初となるPVCレザー全商品が次亜塩素酸対応のサンプル帳「FURNISHING LEATHER’15―’17」を発行している。

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