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★三谷龍二氏らの作品など展示 飛驒産業「森と、暮らし」をテーマに企画展

企画展「森と、暮らし」の展示品
三谷龍二氏

 飛驒産業(岐阜県高山市)は、木工家・三谷龍二氏監修による企画展「森と、暮らし」を10月3日から11月15日まで高山市の遊朴館HIDA GALLERYで開催すると発表した。
 森と木の文化が息づく飛騨の地から、木という身近な素材に重ねられた人々の知恵と時間をたどりながら、森と暮らしの関係をあらためて見つめ直すとしている。
 同社によると遊朴館での三谷氏監修の企画展は今回で3回目。三谷氏の呼びかけに応え、木工家の紀平佳丈氏と、名古屋市で骨董の店「喫茶古参」を営む古田隼人氏が参加。三谷氏と紀平氏が飛騨の広葉樹・針葉樹を用いて制作した新作の器と、古田氏が選んだ古今東西の木の道具が一堂に並ぶ。
 三谷氏は、飛騨古川の木材会館で敷台として約60年間使われてきた樹齢200年前後とみられるミズメ材をボウルに再生。長い年月を経た木に新たな形と役割を与え、暮らしの道具として次の時間へつなぐ。また同氏がこれまで敬遠してきた朱塗りの器にも初めて挑戦するという。
 一方、紀平氏が選んだのは、クロベとも呼ばれる飛騨のネズコ。水に強く、古くから桶(おけ)などの生活道具にも使われてきたヒノキ科の針葉樹で、傷や反りも起こり得る素材を少し気を配りながら使う、その程よい緊張感が物と人の距離を近づけ、やがて愛着が育まれるという紀平氏の考えが、その器に表れているとしている。
 一方、名古屋市で骨董の店「喫茶古参」を営む古田隼人氏は、長い時を経て人々の暮らしに受け継がれてきた、古今東西の木の道具を出展する。朝鮮半島のソルバク(穀物をすくう容器)、フランスの狩猟用具、日本の携帯日時計や雁木など、土地も時代も用途も異なる品々を披露する。
 展示の見どころについて同社では、3氏が制作・収集した地域や時代を超える木の道具から、身近な素材から必要なものを生み出してきた人々の知恵や工夫、その営みを浮かび上がらせ、使い込まれるなかで刻まれた痕跡や、土地や用途によって異なる形や手触りから「人は木で何を作ってきたのか」をたどるとしている。
 企画展「森と、暮らし」は10月3日~11月15日10時~18時。水曜日と第3木曜日は休館。会場は遊朴館HIDA GALLERY 2階ギャラリー(岐阜県高山市上一之町26)。入場無料。
 遊朴館1階の「CAFE & TABLE 工(こう)」では、三谷氏がデザインした家具に座り、同氏の器で飛騨の旬の食材を使った食事が楽しめる。
 また会期初日の10月3日には、三谷、紀平、古田3氏によるトークセッションが飛騨高山まちの博物館(高山市上一之町75)で開かれる。13時30分~15時。定員は80人。参加は無料だがトークセッション「森と、暮らし」サイトから予約が必要。

森と人のつながりを感じてほしい

 三谷龍二氏の話
 今回の展示では、私たちが作った木の器とともに、長く使われてきた古い木の道具を紹介します。そこには身近にある自然の素材から、さまざまな知恵と工夫を発揮して生活道具を作り、それを使い続けてきた歴史が刻まれています。
 「人は木で何を作ってきたのか」。その一端をご覧いただきながら、遠くなった森と私たちの暮らしとの間に、もう一度、小さなつながりを感じていただければと思います。

三谷龍二氏のミズメの古材を用いたボウル
紀平佳丈氏のネズコの蓮弁箱
古田隼人氏の見立てによる19世紀フランスのデコイ(狩猟用の鳥形のおとり)

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