ニュース2025.10.12
アメリカのリビングルームにあって、日本であまり見ないものは?…と考えた時、最初に思い浮かぶのは、マントルです。マントルとは、壁埋め込み型の暖炉の上部の飾り棚のことで、さまざまなタイプがあります。
シアトルは、緯度も高く冬が長いため、小さなアパートでも、多くに暖炉がついています。本物の薪をくべる暖炉は減り、炎の部分にガス管が通っているもの、電気で温風を出し炎がゆらゆらしているように見えるもの、などが主流です。実用的ではなくなっている暖炉なのに、アメリカ人はそれでもリビングルームに暖炉が欲しい、暖炉があると冬のインテリアの楽しみがぐっと上がる、と考えています。
マントルの飾りは、シーズンごとに変えて楽しみます。日本で、季節ごとに掛け軸や生け花を取り替えて楽しむ床の間に似ているように思います。10月末のハロウィーンは、オレンジと黒のスパイダーやお化けカボチャの装飾、11月の感謝祭はオレンジ、茶色で秋の収穫の豊かさを祝うような装飾、そして12月のクリスマスは、深緑の針葉樹の枝に赤い実や赤いリボンが飾られ、パーティー好きのアメリカ人のお宅では、秋冬にかけ、忙しくマントルデコレーションを替えます。
日本では暖炉がないから、マントルデコレーションを楽しめないと思われるかもしれませんが、私がお勧めするマントルの代用は、コンソールです。私の取り扱うUttermost、Caracoleには、大変美しいコンソールがそろっています。
大型のコンソールに大型の装飾品を飾り、ソファやチェアで囲むと、ぐっと西洋風リビングルームになりますし、玄関に美しいコンソールと季節のデコレーションを飾ると、家の顔となり玄関のセンスがぐっと上がります。
アメリカ人のインテリアコーディネーターを見ていると小さいものをたくさんではなく、大型の花瓶や置物、大型のミラー、大型の絵画をドーンとフォーカルポイントとして置き、バランスを見ながら周りに数点の小物をちりばめており、とても格好よく仕上げています。日本のご家庭でも、ぜひコンソールをご愛用ください。
朋子ボアマン
米Uttermost社とCaracole社の日本セールスレップを兼任。札幌出身。シアトル在住30+α年。米国のトレンドは二人の大学生の娘たちから仕入れている。アメリカ人夫と共に、Killer Whale(シャチ)をシアトルの海岸から探すのが最近のお楽しみ。
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