ニュース2024.12.21
協同組合福岡・大川家具工業会地域材開発部会は2025年1月15日、「国産広葉樹活用サミット九州2025in大川」を福岡県大川市の大川市文化センターで開催する。国産材活用の第一人者や専門家を招いた講演とセミナー、トークセッションと国産材活用した同部会による家具の展示が行われる。大川で広葉樹活用を全国に宣言する画期的な一歩となる。
日本の森を盛り上げるモリアゲの長野麻子氏が発起人となって立ち上がった「広葉樹サミット」は昨年、岐阜県高山市で開催されたが、大川では初めて。15、16の両日開催される「第57回大川家具新春展」と併催され、同展のメイン会場である大川産業会館のすぐ隣で行われる。
早生広葉樹のセンダンの活用などに取り組んできた地域材開発部会の部会長である森田英友氏(手作り家具工房日本の匠代表)は「日本の森のために、これから先、日本の木をどう活用したら良いか、それぞれの立場で、それぞれの役割の中で、今何に向かってアクションすべきか、そのヒントを見つけるための展示会になる」という。
基調講演は、建築家の芦沢啓治氏を迎え、同氏の国産材活用の事例や数々の現場で見てきた現状と課題について語る。
基調講演に先立って開催されるセミナーは森林総合研究所の杉山真樹氏が、センダン活用の現状と課題、今後の取り組みについて説明する。
大川とセンダン植樹を通じて知り合った林家と森の未来について、八女森林組合、宮崎県諸塚村などの関係者を招いたトークセッションも行われる。
イベントの最後に予定されている「サミット」には長野氏、芦沢氏のほか、国産材活用の第一人者である加藤洋氏(カリモク家具副社長)、最先端のオフィス環境の構築に取り組む荒井美知夫氏(プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング本部長)が登壇する。
林野庁は10月、国産広葉樹の利活用に向けて有識者会議「里山広葉樹利活用推進会」を設置、11月28と29の両日に岐阜県飛騨市で初会合を開いた。広葉樹材の利用拡大に向けたサプライチェーンの構築や新製品の開発、人材の育成などに取り組んでいる。
※最新情報は福岡・大川家具工業会サイトで。
★1月15日に大川で「広葉樹サミット」 国産材活用へのヒント探る
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