ニュース2024.11.28
日本家具産業振興会前会長でカリモク家具取締役相談役の加藤知成(かとう・ともなり)氏が10月20日、病気のため死去した。86歳。
同社との合同葬が23、24日に名古屋市で行われ、延べ520人が参列した。喪主を務めた知成氏の長男で同社副社長の加藤洋(ひろし)氏は、出棺の際に「父の思いを胸に刻み、また僕自身がこれからも父と二人三脚のつもりでしっかり生きて参ります。父の生前と同様、変わらぬご厚誼、ご指導を私ども家族にも賜りたくお願い申し上げます」とあいさつした。
加藤知成氏は慶応義塾大学経済学部卒業後、1962年に日本ガイシ入社、65年にカリモク家具販売に入社した。67年に取締役社長、2000年に取締役会長、10年にカリモク家具取締役相談役に就任して現在に至る。09年に社団法人(現・一般社団法人)日本家具産業振興会会長に就任、14年に「国産家具表示」をスタート、20年に岡田贊三氏(飛驒産業会長)に会長職を引き継いだ。03年に社団法人(現・公益社団法人)インテリア産業協会会長就任、10年から副会長を務めた。04年11月藍綬褒章、15年旭日中綬章を受章している。
日本の家具業界のために人生を捧げた。同社と「木の総合文化・ウッドレガシー推進協議会」が、このほど政府に提出した「日本産材家具の育成と振興政策に関する提案書」では「家庭のインフラ」としての家具の役割を強調するとともに「家庭環境を形作るのが家具」として、その管轄は「文部科学省の分野でもあるのではないか」と持論を展開していた。
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