ニュース2024.09.21
ヘルスケア商品販売のキューサイ(福岡市中央区)と関家具(福岡県大川市)は8月に共同で実施した「家具のSDGs実態調査」の結果をこのほど発表した。それによると家具の再利用やメンテナンスなどについて最も関心が高かったのは20代で、70%を超える結果となった。
この調査は8月22日~27日に全国の20歳から79歳までの622人を対象にインターネットリサーチを行い、9月20日~29日のSDGs週間に向けて結果を公表した。
調査結果の概要は次の通り。
①SDGsへの関心度=「とても関心がある」、「関心がある」、「やや関心がある」と回答したのは全体の50・9%。年代別では70代が最も関心度が高く58・4%。最も低かったのは40代で41・4%となった。
②家具を再利用やメンテナンスすることへの関心度=木製家具を再利用(リサイクル・リユース・アップサイクル)することへの関心度は20代が最も高く74・0%、メンテナンスすることへの関心度は70・9%と、それぞれ年代別で最も高い割合となった。
③木製家具(テーブル)のメンテナンス=「軽い傷の補修(木工用ワックス・サンドペーパーなど)」を実施している割合は全体が13・0%。これに対し20代は23・5%。「深い傷の補修(木工用パテなど)」は全体7・7%に対し、20代は20・6%となり年代別で最も高かった。
④家具の再利用=不要になった古い家具の取り扱いについて調査したところ「自治体の粗大ごみ収集サービスに依頼して廃棄する」と回答した人は45・8%。このうち20代は27・1%と年代別で最も低い割合となった。また20代では廃棄するのではなく「家族や友人・知人に譲る」、「リユースやフリマアプリで売る」など、再利用を選択する人が多いことも明らかになったという。
調査結果について関家具広報担当の高山茜子さんは「20代がメンテナンスやリサイクルへの関心が高いことは、SNSなどでさまざまな情報に触れ選択肢を増やしていることも要因の一つに考えられる。家具の再購入や廃棄はお金もかかるため、できることなら長く大切に使っていきたい。人が年齢を重ねることと同じように家具も経年変化していくが、工夫しながら使っていただくことで愛着が生まれる。そういったものに囲まれて生活を送ることはSDGsにつながるだけでなく、日々の生活を豊かにしてくれるはず」とコメントしている。
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