ニュース2024.05.13
境木工(福岡県大川市)は5月10日、生産が休止し眠っている優れた家具をブラッシュアップする「リグロスプロジェクト」のチェアコレクションを発表するイベントを5月22日に大川市で開催すると発表した。
同社によるとリグロスプロジェクトは、さまざまな理由により製造が終了した家具製品の優れたデザインに焦点を当て、製品の権利を持つデザイナー・団体と協力して、現代の価値観に合わせてブラッシュアップを行い、未来に引き継いでいくことを目標としている。
イベントはその第一弾として、デザイナー・村澤一晃氏の監修のもと、よみがえったチェアコレクションが発表される。展示される製品は次の通り。
◆スラントチェア=すっきりとした見た目と、傾斜のついた脚部が特徴。北海道のインテリアナスで製造されていたが会社の閉鎖とともに生産中止となった。今回のリグロスプロジェクトでは、カラーバリエーションを増やし、ダイニングやデスクなど幅広い使い方を提案する。
◆クレイドルチェア=背もたれの曲線形状とゆったりした座り心地が特徴。兵庫県の東亜林業で生産されてきたが会社の業態変更とともに生産中止に。プロジェクトでは、オーク材を使用して木目の美しさをプラスするとともにフレームカラーと座面色を馴染みの良い色合いに変更。部材の接合方法を見直すことで構造的な特徴も明確にした。また、デザインを継承したラウンジチェアを新作として追加。リグロスプロジェクトによるシリーズ展開の足掛かりとなる製品として提案するという。
◆ピアースチェア=岐阜県の野田産業で生産され、丸棒を生かした柔らかい印象とカバーリング座面が特徴でグッドデザイン賞を受賞。今回、木目の優しいビーチ材を使用し、柔らかな印象を強調。座面構造も見直して着座感を向上するとともに、カラーバリエーションも追加された。
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リグロスプロダクト商品発表会は5月22日15時~16時、境木工本社ホール(福岡県大川市酒見376)。このほかレセプション(17時~18時)、境木工工場見学(3部制・14時~16時30分)が予定されている。いずれも予約が必要。
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