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★国産材をふんだんに使ったアロマ体験施設が最優秀賞受賞 モクコレで「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」表彰式

小池百合子都知事から日本アロマ環境協会に表彰状が渡された

 東京都は1月11日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「WOODコレクション(モクコレ)2024」のオープニングセレモニーで「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」の表彰式を行った。最優秀賞はアロマの魅力を五感で体験できる施設「AEAJ Green Terrace」(渋谷区神宮前)が受賞した。
 同賞は木材利用の新たな可能性を開拓する革新的・モデル的な建築物や木質空間を表彰し、木材の大消費地・東京において、新たな木材需要を喚起することで、多摩地域をはじめ全国の森林循環を促進し、林業・木材産業の成長を図ることを目的としている。
 最優秀賞、女性活躍賞、オフィス木質化賞、奨励賞が選定された。
 最優秀賞を受賞した「AEAJ Green Terrace」は、ヒノキの細木など国産材をふんだんに使用することによって、環境にやさしく、一般利用者や職員が過ごしやすい空間となっている。木の礎が鉄骨造の振動をやわらげる構造と木材の使用量が圧倒的でアピール効果が高く、夜間は木組みの3層構造を際立たせ、立体的で迫力がある点などが評価された。
 施主は公益社団法人日本アロマ環境協会、設計者は隈研吾建築都市設計事務所、施工は松下産業。
 女性活躍賞は、育成会ひまわり保育園(武蔵村山市)の堀越千草氏、設計者の赤池友季子建築研究所、ジャクエツ、トウヤマアーキテクツ設計共同体の當山友季子氏が受賞した。現場の意見を吸い上げたきめ細やかな設計であることと、調査や意見交換が活発に行われている点が評価された。奨励賞も受賞した。
 オフィス木質化賞は、港区新橋のジューテック本社ビルが受賞した。設計・施工者は鹿島建設。自社オフィスビルの新築にあたって、木造と鉄骨の垂直分割ハイブリッド構造を採用。通りに面した木造部分はガラス越しになっている。外側ワンスパンの木造化が、効果的にオフィス空間の木質化に寄与している点が評価された。
 奨励賞は下記の通り。
育成会ひまわり保育園
施主 社会福祉法人武蔵村山育成会
設計者 一級建築士事務所赤池友季子建築研究所、トウヤマアーキテクツ設計共同体一級建築士事務所、ジャクエツ
施工者 細田建築、ポラテック

鉄と木の積層オフィス -SreedEBISU+t(渋谷区恵比寿)
施主 サッポロ不動産開発
設計者 SALHAUS
施工者 サンユー建設

GREEN SPRINGS(立川市緑町)
施主 立飛ホールディングス
設計者 スタジオタクシミズ、ランドスケープ・プラス、山下設計、フレームワークス
設計者/施工者 大林組

ENEOS マルチモビリティステーション(世田谷区駒沢)
施主 ENEOSホールディングス
設計者 三菱地所設計
施工者 NIPPO

柴崎第二学童保育所(立川市柴崎町)
施主 社会福祉法人 恵比寿会
設計者 デザインファームBAUM
施工者 江州建設

銀泉西新橋ビル(港区西新橋)
設計者 日建設計

SHIMZ CYCLE UNIT(シミズサイクルユニット)(江東区木場)
施主/設計者/施工者 清水建設

三菱地所ホーム本社 TOKYO BASE(新宿区新宿)
施主/設計者/施工者 三菱地所ホーム

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