ニュース2023.04.26
アジアを代表するオフィス家具の見本市「オルガテック東京」(ケルンメッセ、日本オフィス家具協会主催)が4月26日、東京ビッグサイトで開幕した。28日までの3日間で3万人を超える来場を見込んでいる。
ドイツのオフィス家具見本市として70年の歴史を持つ世界最大級のオフィス関連見本市「オルガテック」。日本に昨年招致されて2回目となった今年は、約2倍のスペースに日本を含む14カ国から、初出展78社を含む127社・団体(国内82社、海外45社)が出展した。
ケルン見本市会社アジア太平洋統括部長のマティアス・キュパー氏はオープニングセレモニーで「ちょうど1年前の今日、私たちは新しい時代の幕開けを迎えた」と主催者あいさつを切り出した。「昨年10月にケルンで開催されたオルガテックでは、出展者数がコロナ以前との比較で約90%まで回復しており、オフィス家具市場はニューノーマルに落ち着くことなく、常に変化をし続けていることが明らかになった」とコロナ後の市場の変化を話した。
今年のオルガテック東京のテーマである「SHIFT DESIGN」については「優れたデザインが、変化し続ける社会、ワークスタイル、ライフスタイルにどのような影響を与え、より良いものに変えていくことができるかを考察するもの」と説明した。
さらに「世界に大きな影響を与えた日本のイノベーションは数え切れないほどある。これらのイノベーションはすべて、優れた革新的なデザインによって可能になった」と日本開催を位置付け「日本、東アジア、そして世界から、オフィスデザイン・家具業界のリーダーたちが集結し、オルガテック東京を起点として、次世代の素晴らしいデザインが生まれることを期待する」と述べた。
最後に「今から54時間の間、デザイン、アイデア、ネットワーキング、交流、そしてイノベーションに満ちたイベントを心ゆくまで体感してほしい」と締めくくった。
「エクスペリエンスエリア(Xperience Area)」として主催者が提供する西館アトリウムの空間は、緑で覆われた交流の場となっている。エリア内のステージではセミナーが行われ、きょう17時から「ベストプレゼンテーションアワード」の表彰式、今回初めて催されるレセプション「オルガテックナイト」が予定されている。
来場受け付けが終了する17時以降に開催される「オルガテックナイト」は、ステージだけではなく会場全体を舞台に行われる。各ブースで飲食が提供され、交流を深める場として開放される。
アトリウムに設けられた「+Wの空間」は、住まいにおける働く場をテーマにした展示が行われている。「+W」とは、リビング、ダイニング、キッチン(LDK)の居住空間にW(Work)をプラスした考え方を意味する。さまざまなブランドによる「+W」な製品が配置され、これからのホームオフィスを提案している。
オルガテック東京の参加国は次の通り。日本、中国、デンマーク、ドイツ、香港、イタリア、マレーシア、シンガポール、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、トルコ、アメリカ。
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