ニュース2023.04.12
プロダクトデザイナーの喜多俊之氏がプロデュースするトータルインテリアの国際見本市「LIVING&DESIGN2023」の出展募集が始まった。9月6日から8日までの3日間、東京ビッグサイト東全館と西1・2ホールを会場とした「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023」と同時開催される。「LIVING&DESIGN」は22年のギフト・ショーとの初合同開催から3回目となり、家具・インテリアの展示会として着実に実績を積み上げている。特に今秋の開催は、海外からの集客も期待されている。
東京ビッグサイト東全館を使って2月に開催されたギフト・ショーの総出展者数は、2774社で前回と比べて4割増。来場者はコロナ前を上回る22万9968人を記録した。9月開催はロシアのウクライナ侵攻といった世界情勢を意識して「ギフトの魔法で愛を贈り、世界の輪を拡げよう」のテーマで開催される。
LIVING&DESIGNは、暮らしのアイテムが一堂に揃うLIFE×DESIGNと同時開催される。両展示会の相乗効果は高く、2月は合わせて5万1000人以上が来場しており、国内インテリア関連の展示会の中では最も来場者を集めている。その内訳をみると、小売りが約3分の1を占めて最も多く、次に卸売り関連業者と続く。特にLIVING&DESIGNは、建築・住宅関連の来場者が多い。
2017年から始まったLIFE×DESIGNは、リノベーション市場に関係する不動産、建築、施工、インテリア、雑貨、素材メーカー・小売りなどが集まる。当初から喜多氏が提唱するリノベーションプロジェクト「RENOVETTA(リノベッタ)」とコラボ展示が行われていた。それをさらに発展させ、2022年にギフト・ショーとそれまで大阪で開催されていたLIVING&DESIGNの合同開催が始まり、洗練されたブランドが集まっていることが他の展示会と異なる大きな特徴となっている。さらにスペシャルトークセミナーでは、国内外の家具・インテリアのキーパーソンが講演する。2月の同展では、俳優の渡辺篤史氏と喜多氏との対談をはじめ、建築家の永山祐子氏の講演など全セミナーが満席となった。
「クオリティーとセンスという付加価値が、今後の日本における産業経済の土壌となる。暮らし産業の発展は、これからの時代の中核を担う存在として大きく期待される」と喜多氏は唱える。「来場者が『素敵(すてき)な暮らしマーケット』を実感し、国際的な視点でハイセンスとデザインを見ることができる、日本における次世代産業の中心的な存在」を目指している。
一方、ギフト・ショーを主催するビジネスガイド社代表取締役の芳賀信享氏は「ギフト・ショーをよりインターナショナルな展示会にしたい。これから海外バイヤー誘致に向けて広報活動を行う」と3月の開催概要発表で、海外からの出展と来場者の誘致に積極的に動くことを表明している。9月のLIVING&DESIGNは、海外集客の相乗効果も期待できる。
昨年秋のLIVING&DESIGNの出展者に聞くと、ギフトショーやLIFE×DESIGNの相乗効果に期待する声が多かった。
同展の「木材を使った家具のデザインコンペ」には前回300点以上の応募が集まった。今回も既に作品募集が始まっており、審査員には喜多氏をはじめ、内藤廣氏(建築家・東京大学名誉教授)、小泉誠氏(家具デザイナー)、永山祐子氏(建築家)らが名を連ねている。
出展申し込みの締め切りは6月5日まで。「木材を使った家具のデザインコンペ」のエントリーの締め切りは6月6日。応募は6月20日まで。審査結果は9月6日に発表される。
※LIVING&DESIGNのサイトはこちらから
※4月26日午後2時から開催されるギフト・ショーのオンライン出展検討説明会はこちらから
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