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★オールベトナム一堂に Hawa Expo初開催

オープニングセレモニーでは官民の有力者が参集した

 アジア各国の春の家具見本市の先陣を切って、2月22日から25日までの4日間、「Hawa Expo(ホーチミン輸出家具見本市)2023」がベトナム・ホーチミン市のサイゴン・エキシビション&コンベンションセンター(SECC)で初開催された。

 ベトナムの木材、手工芸品産業の長期にわたる持続可能な成長を促進することを目的に開催され、約2万8000平方㍍の会場スペースに国内外210社(1600小間)が出展。その約8割は、ベトナムに製造拠点がある企業だった。来場者は101カ国から1万6062人で、海外来場者3653人のうち、欧米がほぼ半数を占めた。
 主催は同国最大の家具・木材協会のホーチミン市木材加工・美術工芸品協会。他にベトナム国内の有力家具産地、ビンズン省、ドンナイ省、ビンディン省の家具協会とベトナム木材協会が協力した。
 同国は世界4位の木製家具輸出国で、東南アジア1位、アジア2位。政府は家具産業を重要産業と位置付けており、「Hawa Expo」を家具輸出振興の場としてバックアップしていく構えだ。
 2月22日のオープニングセレモニーで、ベトナム農業・農村開発省副大臣のチャン・タイン・ナム氏は「世界中の家具の需要に応えられるようにネットワークを使い、輸出を振興する。初開催を次回につなげたい」と話した。
 主な輸出先は米国、EU、日本、中国などで、日本向けは米国に次いで2位の輸出額。政府は、関連商品の輸出額を2025年までに200億㌦にする目標を設定、「世界の家具工場」を目指している。
 ホーチミン市では、以前から木製品・家具展示会「VIFA EXPO」が開催されている。同見本市との大きな違いは「Hawa Expo」は、初めて同国の有力家具・木材関連団体が足並みをそろえ、地元企業の実力と多様性を示したことにある。
 ベトナム家具のブランド化に向けた歩みで、官民協働のオールベトナムとして、世界市場に乗り出す場として規模を拡大する方向だ。

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