ニュース

★ノーマン・フォスター氏を迎え新作を発表 カリモクケーススタディ

左からマイク・ホランド氏、フレデリック・ウェルナー氏、芦沢啓治氏、加藤洋氏

 カリモク家具はこのほど、「カリモクケーススタディ」のデザイナーとして世界有数の建築設計事務所であるフォスター・アンド・パートナーズを設立したイギリス人建築家のノーマン・フォスター氏を迎えた新作、ケーススタディ07「The Foster Retreat, Martha's Vineyard(ザ・フォスター・リトリート,マーザズ・ヴィンヤード)」を発表した。
 「カリモクケーススタディ」は、建築という枠組みからインテリアやオブジェのデザインを考えるブランド。フォスター氏は、デンマークを拠点とするデザイナーズユニットのノーム・アーキテクツ、建築家の芦沢啓治氏に続いて3人目のデザイナーとなる。
 コレクションは、同氏のイニシャルから「NF Collection」と名付けられた。アメリカのマザーズ・ヴィンヤード島にあるプライベート・レジデンス「フォスターリトリート」のために開発された家具が原型となっている。このレジデンスは、スペイン・マドリードにある同氏による財団、ノーマン・フォスター・ファンデーションのプロジェクトチームが設計した。
 製作にあたりノーム・アーキテクツのデザイナー&パートナー、フレデリック・ウェルナー氏は「今回の新作6点は草原地帯にあるフォスターリトリートの建物や空間そして雰囲気など全てをアイデア・ソースとし製作した。また、そこで人が実際に使ったとき心地良いと感じるもの、空間に溶け込むものであることを目指した」と話した。
 カリモク家具副社長、加藤洋氏も「カリモクは人が使用した際、家具をどう感じるかを長年にわたり重視し長く愛着を持って使ってもらえるようなものづくりをしてきた。そのことをデザイナーはじめ色々な方と共有しものづくりができてとてもうれしい」と応えた。
 製品の技術面では、フォスター+パートナーのシニアパートナー・工業デザイン責任者のマイク・ホランド氏が「初めてカリモクの工場に足を運んだ際、熟練工の技に合わせ最新のコンピューターや機械による先端技術で精巧かつ丁寧に家具が作られるさまは、まさに世界トップレベルで感動した。どこからみても美しい家具を目指すわれわれからすると、それを作れるとこの時確信できた」という。
 芦沢啓治氏も「フォスターリトリートはどこから見ても美しい建築で、そこに適すような家具に仕上がった。どの角度から見ても美しく、美しいものは色々な用途・場所に適するということ、建築家・丹下健三氏の美しきもののみ機能的であるという名言を今回のコレクションは具現化できた」と締めくくった。
 12月9日までKarimoku Commons Tokyoで新製品が体感できる「Norman Foster×Karimoku」展が開催中。

NF-DC01ダイニングチェア(写真提供:カリモク家具)
NF-DT01ダイニングテーブル(写真提供:カリモク家具)

ニュースの最新記事